2話 C級砦に攻め込んだら…
本日もこれから夜勤に入るので、早めの更新です。
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「「うぉぉぉーーー!」」
鐘の合図と共に、城の前で待機していたギルドのメンバー達が我先にと城内に侵入していく。
アクマ達もそれに続く。アクマに続き、旗持ちのアミ、アタッカーアインハルトと蒼、ヒーラーのレンと心愛の順で進んだ。
【アクアバレットⅥ】
入ってすぐ、アクマ達に向かって水の散弾が襲いかかってくる。
【ミラージュ】
アクマの魔法でターゲットを虚像に置き換える。
【デュアルファイアⅤ】
【トリプルショットⅡ】
魔法を放ってきたローブ男に、アインハルトの魔法と蒼のスキルで反撃する。
【キングシールドⅡ】
ローブ男とアインハルト達の間に巨体の盾持ちが割って入る。2人の攻撃は盾に弾かれて消滅した。ローブの男の魔法が再び放たれる。
【アクアバレットⅣ】
【スナイプショットⅢ】
アクマとアミが盾になり、メンバーを守る。蒼のスナイプショットが盾持ちを貫通してローブの男を射抜いたが、致命傷にはならず、敵のヒーラーに回復されてしまう。
【ホーリーライトⅩ】
「対人戦はまずヒーラーを潰すのが鉄板ってね」
回復魔法を使った事で、敵のヒーラーを特定したアクマが魔法を発動し、それ倒す。
「やられた」「まだ負けてない」「むこうのヒーラーも落としてやれ」
と向こうから声が聞こえる。
【ブレッシングⅩ】
アクマがわざとらしく支援魔法を使う。
「あいつだ」「支援魔法を使ったぞ」
と声が聞こえてくる。ブレッシングをかけたアインハルトに目で合図し、彼が魔法の詠唱を始めた。
【ファイアランスⅥ】
【ダブルシューティングⅧ】
【ダブルスラッシュⅣ】
敵のパーティメンバーと思われる面々がアクマにスキルを放つ。もちろんアクマは”無傷”だ。
【エクスプロージョンⅤ】
ブレッシングで強化されたアインハルトの爆発魔法が発動し、前衛の盾持ち以外は文字通り焼失した。旗持ちが倒れた事で盾持ちも強制転移で退場する。城内はあちらこちらで遭遇戦をしていたが、アクマ達は難なく進んでいく。
城内2階への階段前ではすでに防衛に入っているギルドがいた。階段を守るように前衛が4人、その後ろにアタッカーが4人、階段の上にはヒーラーと思われる2人がいる。旗持ちは見当たらない所を見ると、すでに掲揚台で待機しているのだろう。
「ここは我々、ブルーオーシャンズが支配した。それ以上進めば命はない」
盾持ちの1人がそう宣言する。
「大人しく道を開けたら命までは取らないけど?」
アクマは相手を挑発してみる。
「戯言を。やれ!」
【ファイアランスⅩ】
【アクアランスⅩ】
【アースドライブⅩ】
【トリプルショットⅥ】
アクマは避ける事なくその攻撃を受ける。
ファイアランスとアクアランスはアクマに当たる事なく、魔法反射が発動し、術者に跳ね返る。アースドライブとトリプルショットは直撃を受けるが、アクマにダメージを与えるほどの威力はなかった。跳ね返った魔法で術者は倒れ、残った2人は何が起こったのか分からずに、目を見開いて驚愕している。
【エクスプロ―ジョンⅤ】
【スナイプショットⅢ】
アクマの後ろからアインハルトの魔法が前衛部隊に放たれる。激しい爆発で2人が吹き飛んだが、2人は耐えた。蒼の攻撃が階段上にいるヒーラーを狙撃し、討ち取る。
「馬鹿な!」
「残りはキミ達だけだね?」
一瞬のうちに、メンバーの半分を失った敵ギルドは半ば戦意喪失している。
【スナイプショットⅢ】
2発目の弓矢が残ったヒーラーを消し去り、相手は回復手段を失った。それで冷静さを失った前衛が突っ込んでくる。
【デュアルファイアⅤ】
突っ込んできた前衛は先ほどの爆発でHPが減っていたので、アインハルトが放った一撃で倒れていく。
「お、応戦しろ!旗を狙うんだ」
「「りょ、了解」」
【アースドライブⅩ】
【トリプルショットⅥ】
アミに攻撃が集中する…
しかし、アミにもダメージは通らなかった。
「そんな!?」
「堅すぎる!」
【スナイプショットⅢ】
蒼の弓矢が後衛の魔法使いを狙い撃つ。魔法使いだけあって防御力は低く、一撃で倒れた。
【ホーリーライトⅩ】
【デュアルファイアⅤ】
アクマとアインハルトの攻撃が残った前衛と後衛を倒し、敵は全滅した。
アクマ達は2階に上がり、掲揚台を目指す。2階は先ほどのギルドが防衛していたので、敵の姿は見えなかった。アクマ達が掲揚台にたどり着くと、そこには先ほどのギルドの旗持ちが待機していた。アクマ達を視認した途端、自らの旗を掲揚する。
『この城はギルド【ブルーオーシャンズ】に占拠されました』
城にギルド旗が掲揚された事で、アナウンスが流れ、当該ギルド以外のプレイヤーはすべてギルド本部へ転送された。もちろんアクマ達も例外ではない。
「おしかったね」
「もう一回行こう。まだまだ時間はあるよ」
アミは再びギルド旗を受け取り、転移陣に乗りこむ。先ほどと同じ城を目指して進んでいく。
着いた時には5分が経過し、城門が開いた所だった。アクマ達は、再び乱戦を制し、2階への階段にたどり着く。目の前には先程と同じ光景に前衛が1人増えただけの布陣が敷かれていた。
「一応聞くけど、譲る気ある?」
「「「「あるわけないだろ!」」」」
【エクスプロージョンⅤ】
アクマがアインハルトの詠唱時間を稼ぎ、魔法が発動する。例のごとく、前衛は半壊する。
【【ヒール】】
生き残った前衛は回復魔法で全快した。
「僕がやるね。後ろお願い」
「了解」
【ホーリーライトⅩ】
【ホーリーライトⅩ】
無詠唱のホーリーライトを連発して、素早く前衛の2人を倒す。
【エクスプロージョンⅤ】
後衛に爆発魔法が撃ち込まれ、ヒーラーもろとも消し飛んだ。
「先に進もう。一応、僕はここを守るから、アミさんを頼みます」
「了解」
「分かった」
5人は掲揚台に向かった。
「さて…どうしようかな?」
アクマの前には敵が押し寄せて来ていた。
次回、攻城戦編 第3話『C級砦を防衛したら…』は3月17日0時までに更新予定です。
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