9話 アミ達が帰ってきたら…
アミ達は大聖堂上級ダンジョンに足を踏み入れる。まず出迎えたのはグールだが、3人の攻撃であっさり倒した。レンはアクマと何度か来ているので、レンの指示で道を進んでいく。
そして現れる少女…。
「ねぇ?泣いてる子がいるよ!」
アミが少女見て、メンバーに知らせた。レンは知っている。その少女の正体を。
「気をつけて!あの子は強い敵だよ。アミさんお願いします」
「分かった」
【ホーリースラッシュⅡ】
アミの攻撃が少女を襲った。アミの攻撃で、少女のHPは2割程減っている。
【死霊術師クロン】
ターゲットを合わせ、全員が敵と認識した。
【ダブルシューティングⅥ】
【ホーリーライトⅣ】
【ヒール】
3人の攻撃がクロンのHPを削る。
【死霊召喚Ⅵ】
魔法陣からジェネラルスケルトンが2体召喚され、アミがターゲットを取る。3人のターゲットはジェネラルスケルトンに移り、倒していく。
【ダークライトⅣ】
邪悪な光がアミを攻撃し、HPを削っていくが、アミの回復スキルとヒールで十分耐えられる。
【悪霊召喚Ⅵ】
魔法陣からジェネラルスケルトンが2体召喚され、再び倒されていく。ダークライトと召喚を交互に使いながら、クロンは攻撃してくる。ジェネラルスケルトンが麻痺攻撃を使うので、優先的に倒し、アミが麻痺にかかれば心愛がキュアで回復する
4人は順調にクロンのHPを削り、イエローゾーンまで追い込んだ。
【守護霊】
少女の背後に両親の幽霊が現れる。レンが、蒼が、心愛が、攻撃するが、すべて守護霊に阻まれてダメージを与えられない。
【ホーリースラッシュⅡ】
アミのスキルも同様に無効化されてしまった。
【リターンソウルⅣ】
少女のスキルで、青い炎を纏った骸骨の頭が浮き上がる。その数…18個!倒したジェネラルスケルトンの数になる仕様なのだ。
骸骨が4人に襲いかかる。しかし…
【アローレインⅠ】
蒼の矢がすべての骸骨を射抜き、守護霊が消滅する。さらに攻撃を重ね、レッドゾーンの吸魂は意味をなさずにクロンは倒された。
MVPは蒼だった。4人はさらに奥へ進み、ネクロマンサーと対峙するが、クロンより弱かったそれはあっさり倒された。
周回し、心愛のジョブクエストをすべて達成した時には全員のレベルが40を超えるという成果になった。
アミはアクマと合流すべく、メッセージを送るが返事がない…。
とりあえず、4人は酒場で休憩しながら、転職についての意見交換をする事にした。
心愛とレンはハイプリーストになり、支援魔法の更なる強化をしたいそうで、蒼はまだ迷っているようだった。
スカウトは密偵、忍者、暗殺といった接近や隠密を得意とするスキルを有し、スナイパーは弓の射程や命中精度を上げた狙撃手みたいな存在だ。
悩んだ末にスナイパーに転職を決めた。
◆
その頃アクマは、漁業組合の船で海底神殿に来ていた。入り口はただの遺跡だったが、中に進むと深い藍色を基調としたダンジョンになっており、地下に向かって進むタイプになっている。1階は槍を持った半魚人のモンスターが徘徊しており、そいつらは今までの敵とは一味違っていた。
【アクアスプラッシュⅣ】
半魚人のモンスター【サハギン】は出会い頭に魔法やスキルを放って来たのだ。
「っと!びっくりしたな」
【魔法反射】
アクマはエーテルカードの効果で、ターゲティングされた魔法を50%の確率で相手に返すスキルを持っている。
反射された魔法でサハギンはダメージを受ける。それだけでは倒れないので、ホーリーライトでトドメを指す。
「うわっ!?これどうしよう…」
アクマは2階に降りる階段を見つけた。見つけたのだが…
その先は水の中だった。どうしようかと考えながら、とりあえずサハギンを倒していく。1階はほとんど探索が終わり、残ったのは大きな扉の部屋だけとなる。
「やっぱりここが怪しいよな?」
アクマはその扉を開き、中に入る。
【【【【アクアスプラッシュⅥ】】】】
いきなり魔法が放たれ、水しぶきがアクマを襲う。半分は反射し、半分は無力と化す。アクマ自身でさえ、魔法攻撃力より魔法防御の方が高い。そんなアクマに魔法攻撃が効くはずがないのだ。ただ、面倒なのは魔法攻撃を撃ってくる事で接近して来ない上に、4体が部屋の端にいるせいで、ジャッジメントの範囲に入らない事だ。
【ホーリーライトⅩ】
アクマはブルーサハギン(強化サハギン)を1体ずつ攻撃して倒す。ブルーサハギンをすべて倒すと同時に先程より、一回り大きなサハギンが現れ、扉が閉まる。
【サハギング】
どうやらここのボスらしい。
【パニッシュメントⅠ】
開始の合図を待たずにアクマの魔法が炸裂する。
『スキルを習得しました』
【水中呼吸】水中でも呼吸が可能になる。
習得条件:サハギングの討伐
パニッシュメントを受けたサハギングは文字通り消滅した。新たなスキルを手に入れた事で、アクマは水で満ちた2階に向かっていく。
2階は水路になっていて、モンスターもイカや魚が多かった。もちろん、アクマを見た途端に…
【アクアジェットⅤ】
スキルを使って突っ込んでくる。それを避けようとするが、水中での動きに慣れないアクマは直撃を受けてしまう。ダメージは受けなかったが、吹き飛ばされて水路を流されていく。
意図的にどこかへ連れていこうとする意思まで感じる。
(このままではまずいかも)
流された先で突進してくる魚をパニッシュメントで消し去り、流れを止める。アクマは知らないが、このまま流れていくと海に放り出されていた所だった。
アクマは突進してくる魚をパニッシュメントで倒しながらマッピングしていく。3階への入口らしい場所を発見したが、そこは逆流する渦で通れなくなっていた。
「また何かのギミックか」
アクマは再び2階の通路を探して回り、1階同様に大きな扉を見つけた。
次回、ギルド創立編 第10話『海底神殿に潜ったら…』は3月12日0時に更新予定です。
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