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5話 新たな力を求めたら…

皆さまの応援のおかげで評価300ポイントになりました。ありがとうございます!

蒼はそのままログアウトしたが、レンは母親の許しが出たとかで、夕食後に再度ログインしていた。レン以外にログインしているメンバーはいなかったので、昼の続きという事で大聖堂ダンジョンに行く事にする。レンはレベル24のプリーストになっており、アクマがターゲットを取っていればスケルトンを次々と倒せるようになっていた。ジェネラルスケルトンも下し、中級のクエストが終わる頃にはホーリーライトを習得できていた。


「これからどうする?」


中級クエストを終えたので、どうするかレンに確認する。それに反して、レンはさらっと答える。


「えっと、次はグール10体とネクロマンサーですね」


「それもやっちゃうの?」


「はい。経験値が倍ぐらいに増えてて、おいしいクエストだと思うので」


それは上級のクエストだからとは言えず、アクマはレンに付き合って、大聖堂上級ダンジョンに乗り込んだ。アクマがタンク役をしているので、レンは順調にグールを倒していった。


「なかなか手ごわいですけど、経験値もいいです。もうレベルが28になりました」


「このままだと30まで上がりそうだね。どんどん行こう」


そして、アクマは例の部屋にたどり着いた。


「アクマさん。あの子泣いてますよ?」


「ああ、あの子は死霊術師クロン。僕のローブと同じ名将ネームドだ。気を付けて」


アクマがそう言ったので、少女が着ているローブとアクマが着ているローブは同一の物だとレンも気づいた。つまり、本物の名将…


「久しぶりだな。クロン!また成仏させてやるからな」


アクマはそう言うと、クロンをターゲットにホーリーライトを発動する。ホーリーライトを受けて、クロンのHPは4割も削られる。


【悪霊召喚Ⅳ】


「その手も知っている。」


【ホーリージャッジメントⅤ】


召喚されたジェネラルスケルトンを巻き込み、クロンのHPはレッドゾーンになった。


【守護霊】


クロンの背後に両親の魂が具現化する。守護霊を今のクロンにはダメージが入らない。


【リターンソウルⅣ】


骸骨が浮かび上がり…


【ホーリージャッジメントⅤ】


アクマが放つ光が骸骨を消し飛ばす。


【ホーリーライトⅥ】


守護霊が消えると同時にクロンを倒した。


「アクマさんすごいです。あっという間に倒してしまいました」


そのままネクロマンサーの部屋に到達する。ネクロマンサーはレンに倒させる。召喚してきたグールもすべてアクマがターゲットを引き受けていく。レンに向かっていく摘はアクマの攻撃で消滅した。時間はかかったが、レンの攻撃だけで、ネクロマンサーを倒し切る。


クエスト消化のため、報告に戻り、繰り返し倒していく。そして気づいた事がある。レンのジョブクエストをすべて終わらせると、レンのレベルは30になっていた。レンは落ちる時間が決められていたので、そこで解散になった。


アクマはソロで、再び大聖堂に向かう。あの時の棺がなかった?誰かに先を越されたかもしれない。


アクマの強さになると、クロン以外の敵はすべて1擊で倒せていた。前回同様に、ネクロマンサーまで1人で討伐する。すると、今度は輝きを放つ棺が見えるようになった。


「やっぱりパーティーじゃ駄目なんだ」


アクマはゆっくりと棺に近づき、開く。


輝くティアラを持って眠る先代の教皇に一礼し、アクマはティアラに手を伸ばす。


『汝に枢機卿カーディナルの素質を見いだした』


『汝、その力を手中に納めたくば武器を取らん』


クエストが進行したようだ。


「えっと。武器を構えればいいのかな?」


アクマは自身の杖を構える。


『汝の力をいざ試さん』


一瞬、激しい光が満ちて消えていく。そして現れたのは…


【不死なる教皇ペトロナス】と大量の【堕ちた神官ゾンビ】だった。納骨堂に納められた者たちが、一斉に襲いかかってくる。


【ホーリージャッジメントⅤ】


アクマの魔法は無詠唱だ。しかし、ターゲットは必要になるので、自分に近い敵からターゲッティングして魔法を発動していく。


前方に、右に、左に、と順番にホーリージャッジメントを放っていった。


【【ダーククローⅤ】】


アクマの防御力が勝っていたため、ダメージは受けなかったが、毒に弱体化に麻痺と状態異常が盛られていた。


【キュアⅤ】


痺れを感じ、地面に膝をつく前に自分に回復魔法キュアを発動し、事なきをえる。神官ゾンビ達のHPが高く、アクマのジャッジメントでも1擊では倒せてなかったため、生き延びたゾンビがアクマに攻撃をしてきたのだった。


【ホーリージャッジメントⅤ】


2発目のジャッジメントを受けた神官ゾンビはHPを失って朽ち果てていく。今度は2発づつジャッジメントを撃ち込み、確実に倒す。すべての神官ゾンビを倒し、残るはペトロナスだけになった。


『見事。次は我も本気で行くぞ』


【リビングデッド】


倒したはずの神官ゾンビが復活する。


「冗談だろ?」


ペトロナスにその言葉は届かない。再び襲いかかる神官ゾンビをジャッジメント2発で倒していく。


神罰(パニッシュメント)


ペトロナスの神罰(パニッシュメント)を受け、アクマのHPが2割程削られた。


「さすがに強い!」


こっちも負けられない!と、アクマはジャッジメントを駆使し、神官ゾンビを倒しきる。


【リビングデッド】


倒しきるのを確認し、ペトロナスは神官ゾンビを復活させる。


「はっ!?」


数は減ってない。先ほどと同じ"大群"である。


「これじゃあらちがあかない。むしろじり貧だ…」


普段のボス戦はホーリーライトで攻撃していたので秘湯の回復で間に合っていたが、今はその20倍の消費MPのスキルを連発しているため、アクマのMPは心もとなかった。ジャッジメントの消費MPは320、対して回復するのはMPの10%である200程度…。アクマは無詠唱を武器にジャッジメント連発していたので、かなり厳しかった。


アクマは囲まれた一方の敵をジャッジメントで突破し、ペトロナスに向かって進む。毎秒回復するので、ジャッジメントの範囲にペトロナスが入るように逃げながら位置を調整する。


「よし。ここなら!」


アクマはペトロナスと自分の位置を調整し、寄ってきた神官ゾンビもろともジャッジメントでダメージを与える。アクマがペトロナスがジャッジメントで与えたダメージは1割にも満たなかった。


攻撃を止めると、状態異常満載のスキルが飛んでくる。移動しながら回復し、敵の大群とペトロナスを集めてジャッジメントで仕留めていく。


【リビングデッド】


これでペトロナスにもダメージが入る。しかし、神官ゾンビを倒すが、何度でも復活して襲い掛かってくる。移動中もホーリーライトでペトロナスのHPを少しでも削っていく。


神罰パニッシュメント


ペトロナスからも反撃をもらうが、気にせず、即座にヒールで回復する。攻撃と逃走を続けて、ようやくペトロナスのHPをイエローゾーンまで削った。


『ここまでやるとはな。次はこれを受けきってみよ』


万雷サンダーボルト


ペトロナスが召喚した球体から雷が降り注ぐ。神官ゾンビも巻き込み、アクマを襲う。アクマは1発の雷でHPを3割削られた。アクマはヒールで回復に専念する。しかし、いつになっても雷は止まない。


「受けながら攻撃するしかないのか…」


アクマはホーリーライトで攻撃し、ヒールで回復する。交互にスキルを撃ち、徐々にペトロナスのHPを削っていく。ジャッジメントを使わなくて良くなった分、MPの回復は早い。HPの回復もヒールで十分足りている。


時間はかかったが、ペトロナスのHPをレッドゾーンまで削るのに成功した。


『よもやここまでとは!』


神雷じんらい


先ほどより強い雷がアクマを撃つ。しかし、アクマのHPは4割を残していた。アクマはすぐさま回復し、ホーリーライトでペトロナスを倒した。


『合格』


ペトロナスはそう言うと、先ほどの輝くティアラをアクマに差し出した。


『汝を枢機卿カーディナルとして認める。精進されたし』


『エクストラクラスを獲得しました』

『新たなスキルを習得しました』

『一部の習得済スキルのランクが上がりました』

『一部ステータスにボーナスが追加されました』


《教皇のティアラEX》Head ◇◇◇◇ 適性Lv40 枢機卿カーディナル

DEF60 RES+60 INT+50 VIT+50 ヒール系の回復量+20% 魔法攻撃で与えるダメージ+20%


こうして厳しい戦いを終えた時にはすでに日付が変わっていた。アクマはそのままログアウトし、床に就くのだった。

次回、ギルド創立編 第6話『エクストラジョブになったら…』は3月8日中に更新予定です。


【読者の皆様へのお願い】

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