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3話 メンバーを育成したら…

評価&ブックマークありがとうございます!

翌朝、アクマは酒場で情報収集をしていた。プリーストのスキルはある程度知っているが、ハンターのスキルについては全然知らなかったからだ。レンと蒼は学校があるため、ログインは夕方以降になる。それまでに目ぼしいスキルの情報を集めておきたかった。


「やっぱり、弓道場ダンジョンは制覇していた方がよさそうだな…。クエストスキルも優秀なのが揃ってる。一通りは覚えさせた方が良さそうだ」


逆に、大聖堂ダンジョンは不死特化のスキルが多いため、後回しでもいい。特にパーティ用のスキルは実践で多くを覚える。プリーストについても、アクマが覚えてなかったスキルの情報もいくつか見つけたため、一緒に挑戦してみようと思う。


今日の予定は大体決まったので、アクマは露店めぐりに繰り出した。安い装備でも使える物は多い。レンや蒼は今週始めたばかりの初心者のため、現在は初心者装備をしている。初心者装備はレベル10で卒業になる。アクマとレベリングをすればあっという間にレベル10を超えるだろう。その時に困るので、用意しておくつもりだった。


午前中は情報収集と装備集めで時間を費やし、午後からはアミがログインしてきたので、アミと今後の事について話していた。


「私はこのままパラディンにする予定だよ。クエストとかは40になってから探すつもり。アクマさんが攻撃に回れるように頑張るね」


「アミはアミのしたいようにでいいんだよ」


「前のゲームでパラディンをしてたから今回もそのつもり!」


「じゃあまたレベリング付き合うよ」


「ほんと!じゃあこれから行こ?」


「今日はレンちゃんと蒼くん、それと心愛ここあさんのレベリングがあるでしょ」


「そうだね。私も手伝うよ!」


「うん。ありがとう」


そうしていると、ギルドアイコンが表示される。開いてみると、レンと蒼がログインした事を示していた。心愛ここあにメッセージを送り、全員が弓道場に集合する。


「今日は弓道場のダンジョンに行ってみようと思う。蒼くんはクエストを受けておいで」


「うん。任せろ」


そうして蒼はクエストを受けて帰ってくる。5人は弓道場初級ダンジョンへ乗り込んだ。弓道場ダンジョンは入口側が射場で、ボスの出現地が的場になっていた。ボスはアーチャーオークで、その間の矢道にオークが沸いている。


アミとアクマ、レンと蒼、心愛でパーティ分けてを組む。


アクマは基本的には手を出さない。ダメージを受けないとヒールも使えないので、アミは装備を外してモンスターをターゲットする。アミの回復はレンと心愛に任せて、蒼は攻撃する。アクマはレン、心愛、蒼にブレッシングを与え、能力の底上げをしていく。


蒼のクエストが完了すると、報告をして繰り返し、倒していく。全員のレベルが10を超えたので、クエストの報告に戻った際にアクマがそれぞれのために準備した装備を渡していく。


「いいなぁ…」


とアミは指を加えて見ていたので、聖騎士パラディンに転職したらプレゼントをあげると約束をして納得させる。


一同は中級ダンジョンに向かった。弓道場中級ダンジョンは的場から先、中庭を進んだ先にありり、中は洞窟になっていた。見た目こそ違うが、プリーストの中級ダンジョンに似た構成になっていた。


アミを先頭にダンジョンを進んでいく。プリーストの中級ダンジョンと同じならおそらく…


アミが通路に差し掛かった時、左右から矢が飛んでくる。矢に射抜かれ、ダメージを受けたが、すぐさま2人が回復した。左右のモンスターはアーチャーゴブリンだったので、蒼が同じく弓矢で射抜いて行く。


【ダブルシューティングⅡ】


【クイックシュートⅡ】


撃った方向を即座に変え、2体を瞬時に倒した。


「やるね」


「どうも!」


アクマは蒼をほめる。そのままダンジョンを進み、広場に出た。奥には的が設置してあり、ボスモンスターが鎮座している。


「アミさん。一応装備つけといて」


アクマがそう指示し、アミは外していた装備をつける。アミを前衛に戦いが開幕した。


弓道場中級ダンジョンのボス【ケンタウロス】は人間の上半身と馬の下半身を持った姿をしており、武器に弓を装備している。アミに向かって矢が放たれる。僅かだが、ダメージを受けている。


蒼はアミの後ろからケンタウロスに向かって矢を放って攻撃する。


【ダブルシューティングⅡ】


一番火力の出る技でも、ケンタウロスのHPは1割も減らない。それでも攻撃を続けていく。ケンタウロスの攻撃はアミが防いでおり、減ったHPはレンと心愛回復する。


ケンタウロスのHPがイエローゾーンなり、スキルを使いだす。


【エレメンタルアローⅢ】


4属性が込められた矢がアミを射抜く。アミのHPが1割程減った。思った以上にダメージを受けているが、アクマは"支援魔法"以外の手助けはしない。


2人の回復があるので、アミが倒れる事はなく、蒼が順調にケンタウロスのHPを削っていく。レッドゾーンになったケンタウロスがスキルを放つ。


【アローシャワーⅤ】


弓矢の雨がフィールド全体を覆い、降り注ぐ。アクマは心愛とレンを庇い、ダメージを防いだ。アミは蒼を守っている。


「範囲攻撃は卑怯だよな?」


【ホーリーライトⅥ】


アクマの攻撃でケンタウロスは倒れた。メンバーは全員無事である。クエストを兼ねて何度か往復し、ケンタウロスを討伐していく。レッドゾーン手前までは蒼に任せ、レッドゾーンに入るギリギリでアクマがとどめをさす。こうして順調にクエストを達成し、日が暮れた頃には3人のレベルは20を超えていた。


レンと蒼は食事の時間が来たので今日はこれで解散となった。

次回、ギルド創立編 第4話『アミが転職したら…』は3月6日昼頃に更新予定です。


【読者の皆様へのお願い】

読んで良かったと思わる方は、是非【ブックマーク】と【評価】をお願いします。


誤字報告ありがとうございます。一部ルビ振りに不具合があったので、本日中に修正致します。

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