表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/77

10話 新たなレイドボスが現れたら…

今日は少し長めです。

鉱山から戻ったアクマ達は、手に入れた魔鉱石を分配していく。その際に昨日手に入れておいたお詫びの品もアミに渡した。


「えっ、いいの?悪いのは話を聞かなかった私なのに…」


「僕がきちんと説明しなかたったし、嫌な思いさせちゃったから」


「うん。ありがとう」


そして、3人は武具強化のため、加治屋に向かった。


アクマの取り分は昨日のを合わせて


《魔鉱石》×121

《真魔鉱石》×54

《純魔鉱石》×12

《高純度魔鉱石》×4

《魔鉱結晶》×2


だった。


強化の成功率は魔鉱石(+20%)→真魔鉱石(+40%)→純魔鉱石(+60%)→高純度魔鉱石(+80%)→魔鉱結晶(100%)になっている。


高ランクの魔鉱石も手に入ったので、アクマは杖から強化していく。2回程失敗はしたが…


《水流の疾風の大地の悪魔アクマの神杖Ⅴ》◆◆◆◇

ATK120 MAG+480 INT+45 DEX+45 CSPD+20% 魔法ダメージ+20%

《水流の疾風の大地の悪魔アクマの神杖Ⅹ》◆◆◆◇

ATK160 MAG+620 INT+60 DEX+60 CSPD+30% 魔法ダメージ+30%


強化に成功した。Ⅹが最大強化値で、Ⅹの装備は青く輝きを放つようになる。アクマは次々と強化を繰り返していく。


《光の炎帝アグナギウスの指輪Ⅳ》◆◇◇◇適性Lv25

INT+42 DEX+42 VIT+42 詠唱中断不可

《光の炎帝アグナギウスの指輪Ⅹ》◆◇◇◇適性Lv25

INT+60 DEX+60 VIT+60 詠唱妨害不可、ノックバック無効


2つ目のⅩが出来たが、高純度魔鉱石、魔鉱結晶を使いきってしまった。Ⅹ以外の結果は…


黒結晶モルリオンの盾Ⅵ》 ◇◇◇ 適性Lv20

DEF128 RES128 VIT+32 物理、魔法で受けるダメージ-15%


死霊魔術師クロンのローブⅨ》◇◇◇ 適性Lv15

DEF76 RES114 INT+38 VIT+38 魔法で与えるダメージ+20%


《神紅の羽衣Ⅴ》◇◇◇◇ 適性Lv25

DEF+90 INT+45 DEX+45 CAPD+20% 魔法ダメージ+20


《神撃の手袋Ⅴ》◇◇◇◇ 適性Lv25

DEF+60 AllStatus+30 すべてのダメージ+20%


《神撃の足袋Ⅴ》◇◇◇◇ 適性Lv25

DEF60 AllStatus+30 すべての攻撃で受けるダメージ-20%


黒結晶モルリオンの核コアⅦ》 ◇◇◇ 適性Lv20

HP+500 VIT+34 DEF+34 RES+34


赤羽は《魔結晶エーテルの核Ⅹ》を完成させていた。


一方アミはというと…


全身が青い輝きを放っていた。


「えへへ!ぜーんぶⅩだよ」


アクマと赤羽は呆気にとられ、言葉を失っていた…。


それから、赤羽は家事があるので落ちていく。アクマ達は一旦解散し、20時に集まる事にした。


その間に、アクマは手に入れたエーテルカードを《死霊魔術師クロンのローブⅨ》に装着する。


《魔法反射の死霊魔術師クロンのローブⅨ》


うん、強そうだ。あとはレイドボスに備えるだけである。



……


そして、アクマ達は、レイドボスチャレンジのため、酒場に集まっていた。全員が揃い、会場へ移動していく。


流華さんはいないな…。


どうやら別の会場になったらしい。すでに8組ほどパーティが集まっており、どこのパーティも尋常じゃない殺気を放っている。


「今日はクラーケインでも鬼面武者でもアミさんが前衛でお願いします。アインハルトさんは攻撃優先で。赤羽さんはアミさんメインで回復をお願いします。ピンチの時は自分も回復に回ります。」


アクマがそれぞれの段取りを決めていく。10組目のパーティが揃ったのか、フィールドが森林に変わる。森林と言っても、戦闘ができる広さは確保されており、周囲を森林が囲っているといった感じだ。


「初めてのフィールドだね。なんだか楽しみ」


アミが目を輝かせているが、アクマは別の予感があった。他パーティ達の殺気…つまり…。


カウントダウンが終わり、黒い渦からモンスターが現れる。それは紅眼に蒼天の翼、そして翠色の鱗を纏った巨大な龍の姿をしていた。


【エンシェントドラゴンLv200】HP5,766,000


「うわぁ…」


出ましたよ。炎帝との戦いを思い出す…。他パーティはすぐさま攻撃を開始した。


「アミさん。無理しない程度でお願いします」


アクマはアミに前衛を任せ、魔法ホーリーライトの詠唱に入る…


しかし、詠唱が出来なかった。


いや、詠唱がなくなっていた。そのままホーリーライトが発動し、ダメージを与える。アクマが装備を強化した事で、CSPDが200%を超えたため、無詠唱になったのだ。ダメージも3万を超え、発動時のディレイが少しあるぐらいでほぼ連発してスキルを発動出来る。次々とホーリーライトを撃ち込んで行く。


アミも強化した装備のおかげもあって、エンシェントドラゴンの攻撃を受けきれていた。数秒でエンシェントドラゴンのHPが9割を切る。


【大樹海】


大地が隆起し、樹木の根がプレイヤーを襲う。後衛にまで及ぶ範囲攻撃で、アインハルト、赤羽は一瞬で蒸発して魂にされてしまった。アミとアクマはなんとか耐える。他のパーティは対策を取っていたのか、壊滅したパーティは2組だけに留まった


【エクスヒールⅤ】


アクマはすぐさまアミと自分を回復し、赤羽とアインハルトを復活させる。体勢が整ったら再び攻撃に転じる。


【ドラゴンクローⅩ】


強力な攻撃を他のパーティのタンクは受けきっている。アミにはスキルは撃ってこなかったが幸いし、アクマ達のパーティも健在のまま、エンシェントドラゴンのHPがイエローゾーンまで減少した。


そこでドラゴンは一旦上空へ飛び立った。そして…


【蒼天の雷】


蒼き雷がフィールド全体を駆け巡る。初見だったアクマ達は何の対策もなく、雷に撃たれていく。一撃では終わらず、2発、3発と次々に雷が落ちてくる。アクマが習得した魔法ダメージ反射は"受けた"ダメージを相手にも与える効果で、魔法反射は"ターゲティングされた魔法"を使用者に跳ね返す効果だ。しかし、蒼天の雷は範囲攻撃なので、ダメージは軽減されない。アクマが1発で受けるダメージは2割程度だが、数が多いため、必死にヒールをかけて生き延びる。雷がやむ頃には、他のメンバーは魂だけ残して消し飛んでいた。


アクマは赤羽、アミ、アインハルトとリザレクションで復活させていく。その間にも他のパーティは攻撃を重ねている。今の攻撃で壊滅したパーティもいたため、全体の火力は落ちていた。


【ドラゴンテイルⅩ】


龍の尻尾が前衛をすべて薙ぎ倒す。ダメージを防げてもノックバックは受けるようだった。そして、前衛を吹き飛ばしたドラゴンは後衛に向かって


【ドラゴンブレスⅩ】


蒼き炎の吐息が襲いかかる。アクマは赤羽とアインハルトの前に立ち、攻撃を受ける。アクマの魔法抵抗は高く、HPはイエローゾーンまでで耐えきった。ノックバックで吹き飛ばされたアミも帰ってくる。


さらに攻撃を重ね、エンシェントドラゴンのHPがレッドゾーンに突入した。


龍撃砲ドラゴンバスター


ドラゴンが首を振る。全方位薙ぎ払いビームだ。クラーケインと軌道はほぼ同じように見える。アミを前衛に、アクマが赤羽とアインハルトの盾になるように動く。ビームは貫通能力を持っており、アクマ達は全員射抜かれた。アクマのHPはイエローゾーンになったが、生き残る。しかし、アクマ以外はまたしても魂になっていた。リザレクションで復活させ、エンシェントドラゴンに向かう。HPはほとんど残ってなかったので、ホーリーライトを撃って終わらせた。


【エンシェントドラゴン討伐完了!】


討伐ボーナス:500pt

MVP:ミライ 100pt

総防御回数:ヴィオラ 50pt

総回復量:アリーシェ 50pt

総与ダメージ:ミライ 50pt


アクマは初めてMVPを逃した。


4人は転移陣で酒場に戻る。その日はクラーケインと鬼面武者を倒して解散した。翌日は土曜日なので、朝から挑戦する予定になっている。アクマは早めに床についた。

レイドボス編 第11話『ライバルに出会ったら…』は3月1日0時更新予定です。


【読者の皆様へのお願い】

読んで良かったと思わる方は、是非【ブックマーク】と【評価】をお願いします。

評価はモチベーションにも繋がるので、よろしくお願いします(´・ω・`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ