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1話 レイドパーティを結成したら…

メンテナンス時間が終了し、アクマはログインすると酒場に向かった。酒場ではお知らせ板にイベントの詳細が載っていた。


【レイドボスチャレンジ】 運営サービス開発部 15:00


4/17~4/24の期間でレイドボスチャレンジを開始します。

参加資格:レベル10に達していて、3人以上のパーティを組んでいる事

参加者は王都プリンス王国の酒場にて参加申し込みを行います。申し込み後、転移陣からイベント会場に向かってください。会場は複数あり、ランダムで転送されます。各会場に10パーティが入れますが、パーティが全滅した時点でチャレンジは失敗となり、会場から酒場に転送されます。その際は、別のパーティが討伐中の会場に参加する場合があります。また、イベント会場には再入場まで1時間の待機時間があり、パーティメンバーが揃っていないと会場へは入れません。

ポイントはパーティ毎に集計され、毎日0:00にデイリーランキングを更新します。10位以内に入ったパーティはリーダーの名前と獲得ポイントがランキングに掲載されます。

最終的にポイントのランキングに応じて豪華アイテムの配布があります。報酬はパーティメンバー全員に配布します。

1位~3位:夢が詰まったカード手帳×1、EXチケット×3

4~10位:カード手帳×1、EXチケット×2

11位~50位:EXチケット×1

51位~:正式サービス記念メダル×5


※EXチケットは特定のEX装備と交換できるチケットです。

※正式サービス記念メダルは次回メンテナンス後に実装予定のコンテンツに使用できます。


と書かれていた。アクマはログインガチャを済ませ、酒場でメンバーを待つ事にした。流華と赤羽は家事があり、ラッシュと白羽は仕事が終わってからなので、20時頃にしか集まらない。カナデは気づけば目の前に座っていた。


「なんもやることない」


「じゃあ騎士団にでも行ってみます?」


この人、仕事してるのか?と思いながら、アクマが話す。


「いや~。2人やし、めんどいやん?」


(ああ。この人ダメな人や…)


ふと視界の端が光っているのに気づいた。メッセージ?誰からだろう。


アクマはメッセージを開いて読む


差出人:アミ 4/16 21:02

『明日会いたい。』


何だろう?と思いながら返事をする。


『いいよ。20時頃までは酒場にいると思う』


しばらくすると、アミとアインハルトがやって来た。


「あっ!アクマさん。久しぶりだねっ!」


アミが近づいてくる。そして耳元で


「ね、ねぇ?こ、この人は…?」


「ああ。前のゲームで知り合ったカナデさんだ。」


「どうも。カナデです」


アクマに紹介された目の前にいる"女性"がそう答える。


「どーも!えっとぉ、アクマさん?ちょっといいかな」


とアミがアクマの服を引っ張る。カナデに行ってくると伝えると、アミに着いていく。アインハルトも置き去りだ。


「あの、あの人はアクマさんの…その……」


アミが言葉に詰まる。しばらくの沈黙を経てようやくアミが口を開く。


「恋……人か何か…?」


「はああああぁぁぁぁいいぃ!?」


アミはどんな誤解をしているんだ!冗談じゃない。あんな…あんなやつと……。アクマは取り乱していた。アミにはそれが肯定に見える。


「そう…なんですね……」


「えっ!?いやっ、ちがっ!あの人は男だから!父さんの知り合いのお・と・こ!」


焦ったアクマは酒場中に聞こえる大声で否定する。


アミはそれを聞いて安心したようなしてないような不思議な表情をしていた。


背後に気配を感じたアクマは初めて自分の過ちに気づいた。


(しまった!)


「おいコラ?誰が"おとこ"やて?」


背後には笑ってない笑顔のカナデが立っていた…。


「か、カナデさん…。素が出てますよ……?」



……


その後、アクマの身に何が起きたかは知らないが、アミの誤解は解けたそうだ。そして、話は戻る。


「アクマくんにこれを。防具のお礼に!」


そう言ってアミが1枚のカードを取り出す。


《ウィルオウィスプカードSR》Accessory

INT+5 プリースト系が装備するとヒール系の回復量+10%、聖属性魔法で与えるダメージ+10%


「良いの?これ」


「うん!そのために頑張ったんだもん」


アミにそう言われたら貰わないわけにもいかない。アクマはアミからカードを受け取る。


アクマは指輪を外し、ウィンドウからスロットを開く。スロットにカードを挿し込むと指輪が光り、名称が変わった。


《光の炎帝アグナギウスの指輪Ⅳ》Accessory ◆◇◇◇ 適性Lv25

INT+42 DEX+42 VIT+42 詠唱中断不可

◆INT+5 ヒール系の回復量+10%、聖属性魔法で与えるダメージ+10%


そのまま指に装備する。その様子をアミは不思議そうに見ている。


「ったく。パーティーメンバーがいねぇって言うから来たのによ。こんな可愛い子がいるじゃねーか!」


横槍を入れたのはカナデだ。


「いやっ?それとこれとは…」


「えっ?私じゃアクマさんの力になれませんか?」


「いや!そんな事はないよ」


「アミを泣かせると許さないよ」


アインハルトも混ざってくる。アミやアインハルトもレイドボスに参加する流れになり、アクマだけではパーティーを決められず、20時に再集合となった。


「で。こちらの2人も一緒にってことでいいのかな?」


流華さん達が集まり、ことの次第を話した。相談した結果、2パーティーに別れてパーティーメンバーが決まる。


アクマパーティー

タンク:アミ

DPS:アインハルト、アクマ

回復:赤羽


流華パーティー

タンク:カナデ

DPS:ラッシュ、白羽

回復:流華


赤羽は駄々をこねていたが、息子と一緒なので渋々受け入れた。


そして、それぞれのパーティーはパーティー登録を済ませ、イベント会場へ向かった。

明日からはいよいよレイドボスチャレンジ!です。


評価=ランキングのポイントになるので、評価してもいいよ!って方がいれば是非お願いします!たくさんの方に見て貰えるように頑張っていきます。


レイドボス編 第2話『レイドボスに挑戦したら…』は2月21日0時更新予定です。

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