7話 遺跡のゴーレムと戦ったら…
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アクマは禍々しいオーラに警戒しながら進む。適性レベルには足りないが、現在の最高の装備を着込む。多少のペナルティはこの際気にしない。
進んだ先に、部屋があった。部屋の中を覗き込むと、その中に1体の黒いゴーレムが立っている。
「で、でかい!」
ストーンゴーレムで、アクマの身長の2倍、アイアンゴーレムで5mだったが、黒いゴーレムはその倍の10mはあろうかという巨体だった。
ビーッ!ビーッ!
アクマが部屋に入ると、警報が鳴り響く。
鉄格子が下りて退路を断たれた。そして、黒い巨人が動き出す。
『侵入者発見!モルリオン起動!侵入者を排除する』
「うわぁ…名前持ちかよ…」
しまった…。ボスとは分かったが、まさか名将だとは思ってなかった。
ターゲット可能になったモルリオンをターゲットし、詠唱を開始する。
【ホーリーライトⅣ】
魔法の反射は起こらなかったが、HPが高いため、HPバーは僅かにしか減少しなかった。
パカッっとモルリオンの後部が開く。
ん!?後部?
【ロケットブースター】
直後、巨体がものすごい勢いで迫ってくる。
「うっそ!?」
アクマは慌てて飛んでモルリオンの突進をかわす。
ドゴォォォーン!!
モルリオンがそのまま壁に激突し、めり込む。
すでに後部は閉じていたが、構わずにホーリーライトを撃ち込んだ。
モルリオンは壁にめり込んだまま動けなくなっていた。続けて2発、3発とホーリーライトを撃ち込む。
モルリオンが壁を破壊し、こちらに向き直る。アクマも詠唱せずにモルリオンの動きに備える。
パカッ!
【ロケットブースター】
再び飛来する巨体の動きを捉え、正確にかわす。
ドゴォォォーン!
やはり、壁にめり込んでいく。6発目のホーリーライトでようやく1割のHPを削った。
アクマがモルリオンと距離を開けて詠唱するため、モルリオンは突進を繰り返す。それを避けて攻撃のループになり、ようやくモルリオンのHPがイエローゾーンになった。
【金剛】
モルリオンが自身の強度を増す。アクマはホーリーライトで攻撃するが…
HPが減少しない。全くダメージが入らなくなった。
「硬すぎない?」
アクマの攻撃手段はホーリーライトとホーリージャッジメントしかない。ホーリーライトでダメージが入らないなら倒すことは出来ないのだ。
ならば!
【マジカライズⅤ】
アクマも攻撃力を上げる。そしてホーリーライトの詠唱に入った…
正面にいるモルリオンの胸部がパカッっと開く。
何度も言うが、詠唱中は行動が制限される。
つまり…
避けられないっ!
モルリオンの核が激しく光る。
【破壊光線】
アクマにビームが迫り、視界が真っ白になる。
…
……
………
アクマのHPがどんどん減少していく。
ビームが消えた時、を受けたアクマは立っていた。残ったHPは2割に満たなかったが、耐えきった。
アクマも詠唱を終えて攻撃に移る。むき出しになった核にホーリーライトを放った。
【ホーリーライトⅣ】
コアに聖なる光が直撃する。そして、モルリオンにダメージを与えた。
(外装は金剛でダメージが入らなくなったけど、内部ならダメージが入る!)
アクマはHPを回復し、モルリオンと距離を取りながら戦う。
【ロケットブースター】
突進をかわす。攻撃をかわされたモルリオンは壁に…
ぶつかる前に軌道を変えた。そして…
ドゴォォォーン!!
今度は天井にめり込んだ。
パカッ!後部が開く。先程までブースターに使っていた2つの核が見える…
【多重破壊光線】
「はいーっ!?」
光線の雨が降り注ぐ。部屋のどこにも逃げ道はない!
アクマは光線の雨を受ける。1発の威力は1割も減らない程度だが、あくまで単発なら…だ。
雨を知っている者なら分かるだろう?
光線の雨だ。アクマのHPがみるみる減っていき…
【ヒールⅩ】
アクマは回復する。光線が止むまでひたすら回復して耐える。
光線が止むと、モルリオンが落下してくる。
ズドオォォォーーン!
モルリオンが着地する。その胸部は開いていた…
「あっ!」
気づいた時には遅かった…。
【破壊光線】
アクマは光に呑まれていく。
攻撃を耐えたアクマは回復し、核を狙う…が。すでに胸部は閉じかけていた。
アクマは防戦しながらも確実に核を狙う作戦で、なんとかモルリオンのHPを削っていく。
ビームの嵐をかいくぐり、ようやくモルリオンのHPがレッドゾーンに突入した。相変わらず、外装はダメージを受けない。
新たなスキルは使用して来なかったので、確実に核を狙っていく。
そして、それは起こった。
【破壊光線】
アクマがモルリオンの攻撃を避け、ホーリーライトを核に撃ち込む。
モルリオンのHPは残り1割の半分まで削れた。
【加速】
モルリオンがスキルを発動した。
「っ!?」
直後、アクマはモルリオンの拳を受けて吹き飛ぶ。HPは5割を持って行かれた。
速い!?アクセルブースターにより、先程の5倍近くの速度で動いている。救いなのは、連続攻撃がないことだ。アクマは回復しつつ、モルリオンの動きを追う。
避けようとしても、体が動く間に拳を受けてしまう。
チャンスはある!そう信じて耐える。
パカッ!
そこだ!
【破壊光線】
【ホーリーライトⅣ】
アクマは光に呑まれながらもホーリーライトで核を撃ち抜く。
モルリオンが一瞬よろける。それをアクマは見逃さない!
最後のホーリーライトが核を貫き、HPを全損させた。
『ギギギ!キノウ…テイ……シ……シマ…………』
モルリオンが光になり、消えていく。
《黒結晶の盾SSR》Sub ◇◇◇ 適性Lv20
DEF80 RES80 VIT+20 物理、魔法で受けるダメージ-15%
【名将を討伐しました。あなたが最優秀貢献者です。】
【特別経験値を獲得しました。】
【特別褒賞を手に入れました。】
特別経験値を含め、アクマのレベルが4上がる。
《黒結晶の鎧SSR》Body ◇◇◇ 適性Lv20
DEF160 RES120 VIT+20 物理、魔法で受けるダメージ-15%
特別褒章はアイテムだったので、これも受け取る。
さらに、床に落ちたモルリオンの核を手にする。
『エクストラスキルを習得しました』
【黒結晶の意思EX】パッシブ
DEF+20%、RES+20%
習得条件:黒結晶の核を入手する。
※エクストラスキルは1名のみ習得可能
「なんとか倒せたな…」
部屋は壁や床、天井に至るまで、モルリオンの攻撃を受け、荒れ放題になっていた。その部屋はまさに歴戦の後といった感じだった。
アクマは来た道を戻り、風が吹いている道を進むのだった。
今日は正式後初の名将戦でした。
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サービス開始編 第8話『遺跡から出たら…』は2月16日0時更新予定です。
※次話タイトル変更です