表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/77

6話 落ちた先に進んだら…

「いてて…」


アクマは真っ暗な場所にいた。時々風が吹くのを感じる。


どのくらい落下したのだろうか?アクマのHPは落下によるダメージでイエローゾーンになっていた。


暗かった視界に慣れたのか、徐々に洞窟の輪郭が分かってくる。先程までの遺跡が岩の遺跡だったが、今は黒曜石の遺跡のようだ。


落ちて来た場所からは左右に2つある通路に繋がっていた。


風は左側から流れて来ている。おそらく、出口に繋がっているのだろう。


なら…


アクマは右側に歩を進めた。せっかくダンジョンに来たのだから、脱出するにも探索をしてからだ。


しばらく進むと、左右に通路が分かれていた。今度は適当に左に進んでみる事にした。


進むにつれ、暗かった通路に明かりが増して来た。そして、1つの部屋にたどり着く。


「ボス部屋かな?」


アクマは部屋の中を確認する。しかし、何もいなかった。壁は黒曜石で出来ており、一部に大きな鉄や銀の塊があった。


「さすがに持っては帰れないな」


部屋に入ったアクマは部屋を見渡し、奥に赤いボタンがあるのに気づいた。


近寄ってみるが何も起こらない。ボタンがあるなら


「押すしかないよな」


ポチッと赤いボタンを押した。


ビーッビーッ!


警報が鳴り響き、鉄と銀の塊が動き出す。銀のゴーレムが1体と鉄のゴーレムが4体が現れた。


「またゴーレムかよ…」


出口は鉄格子が下りて、通行出来なくなっていた。


「やるしかないのか」


アクマは5体のゴーレムと対峙する。接近される前に、まず1体!


【ホーリーライトⅣ】


アクマの詠唱が終わり、鉄のゴーレムことアイアンゴーレムに聖なる光が弾け…


反射する。アクマが受けたダメージは1割にも満たないが、反射は厄介だった。


「くそっ!こいつらも反射かよ」


アクマは叫んだが、それで反射がなくなるわけではない。


それにアイアンゴーレムには5割弱のダメージを与えている。倒せないわけではないのだ。2度、3度と続けてホーリーライトを撃ち込み、1体目のアイアンゴーレムを倒した。


しかし、残った4体のゴーレムに囲まれてしまった。


ゴーレム達がアクマに拳を振るう。


包囲されているアクマはそれを受けるが、HPは1割も減ってなかった。


アクマの防御力は、アイアンゴーレムの攻撃力より高かったため、アイアンゴーレムの攻撃ではダメージを無効化していた。


ダメージを受けないなら後回しで良い。シルバーゴーレムをターゲットにする。


【ホーリーライトⅣ】


シルバーゴーレムにホーリーライトを撃ち込み、光が反射してくる。


HPは2割強しか削れなかったが、反射ダメージも微々たるものだった。


2発目のホーリーライトを撃ち込み、シルバーゴーレムのHPをイエローゾーンまで削った。


【硬質化Ⅴ】


シルバーゴーレムがスキルを発動し、防御力が増す。


アクマもヒールで自身のHPを回復して応戦する。


硬質化で魔法ダメージも通りにくくなったが、与えるダメージが減った事で、反射ダメージがなくなる。


順調にホーリーライトでHPを削り、レッドゾーンまで追い込んだ。


【ゴーレムハンマーⅤ】


シルバーゴーレムの拳がアクマに迫り、アクマは横に飛んでそれをかわす。


パカッ!


「えっ!?」


ゴーレムの胸部が開き、コアがむき出しになる。


【ゴーレムバスターⅤ】


コアが激しく光り、ビームを放つ。ゴーレムの行動を予想してなかったアクマは、回避直後の体勢が崩れた状態だったため、正面からビームを受けた。


ビームはDEF値を無視して、アクマを貫き、HPを5割削って行った。


ヒールで回復し、体勢を整えようとするが、アイアンゴーレムからの攻撃を受けて、起き上がれない。


【ゴーレムハンマーⅤ】


シルバーゴーレムの拳が迫る。アクマはそれを避けようと動く。


しかし、アイアンゴーレムからの攻撃を受け、ゴーレムハンマーをまともに受ける。HPは3割持って行かれた。続けて胸部が開く。


【ゴーレムバスターⅤ】


コアが光り、再びビームが放たれる。アイアンゴーレムが邪魔で避けられない。ならば…


アクマはコアを狙ってホーリーライトを唱える。


ビームがアクマのHPを削り、胸部が閉じようとした瞬間


【ホーリーライトⅣ】


コアにホーリーライトが直撃し、シルバーゴーレムは倒れた。


残ったアイアンゴーレムはホーリーライトで倒していく。1匹に3発のホーリーライトを撃ち込み、戦闘が終わる。アクマはレベルアップし、23になった。


戦闘が終わったため、入り口の鉄格子が開く。


他に仕掛けがないか確認して、部屋を出ていく。


次は右側の通路に進む。同じように、明かりが灯っているが、敵の姿はなかった。こちらも部屋の奥にボタンがあった。


今度は青色のボタンだ。


「やっぱりボタンは押すしかない!」


ポチッ


ビーッビーッ!


「ああ。またこれか…」


アクマは再び現れたゴーレムと対峙するのであった。


今度はアイアンゴーレムを倒し終わってからシルバーゴーレムを攻撃し、5体のゴーレムを倒した。ここでもレベルが上がり、24になった。


こちら側も警報以外には特に仕掛けはなかった。


「見落としたかな?」


アクマは来た道を戻る。分岐路に戻って来たら…


左右の他に正面に道ができていた。しかも、赤黒い照明がほのかに光っている。


しかも、その奥から禍々しいオーラが漂っている。


"何か"がいる。アクマはそう確信した。

本日2話目です。


サービス開始編 第7話『遺跡のゴーレムと戦ったら…』は2月15日0時更新予定です。


※更新日間違えてました。(すいません)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ