1話 正式サービスが開始したら…
特に何もなかったので、しばらく0時更新で続けていきます。
ブックマークして下さった方ありがとうございます!
今回はアップデートの内容などに触れていきます。内容が薄いため、2話更新する予定です。
「さあ!ついにこの日がやって来ました!」
「本日サービス開始のVRMMORPG VWO。
特徴的なのは立体型の斬新な機械ですね。都内の一部ネットカフェでは、このゲームをいち早く体験しようと行列が出来ています。」
「こんなに並んだらゆっくり体験できませんな」
「そうですね。整理券を配って時間制になるとか…。一般家庭用のVR機も販売されましたが、すぐに在庫がなくなりましたからね。買えなかったプレイヤーは並ぶしかありませんね。こちらのバーチャル・ワールド・オンラインは本日12時サービス開始です!」
琢磨は実家のテレビでダイジェスト番組を見ていた。
時刻は9時30分、12時のサービス開始には十分間に合う。
テストプレイヤーだった彼は専用のVR立体装置が貸与されている。
世間は大変だと思いながら、自宅を後にする。
VRルームの自室に着いた琢磨は、モニターから早めの昼食を注文し、アップデート内容に目を通す。
【アップデート内容】
《キャラクター関連》
正式サービス開始に伴い、キャラクターレベルをリセットしました。
ステータスポイントをリセットしました。
レベル上限を50にしました。
獲得したスキルはそのまま使用可能です。
一部スキルの内容を変更しました。
《アイテム関連》
アイテム毎のレア度を廃止し、入手難度に応じたレア度表記に変更しました。(EX=UR<SSR<SR<R<UC<C)
レア度廃止に伴い、一部装備のステータス及び適性を変更しました。
レア度廃止に伴い、カードの使用可能スキルを修正しました。
ゲーム内通貨の単位をCからGに変更しました。
《エネミー関連》
ステータス設定をレベル対応に変更しました。
※一部モンスターは公式サイトでデータを公開しています。
行動AIの調整を行いました。
ドロップアイテムを変更しました。
ボスモンスターの出現条件を変更しました。
《追加されたマップ》
森林都市フォートレス及び周辺マップ
フォートレスの森
地下寺院
商業都市ハーバート及び周辺マップ
海
沈没船
魔法都市エメンタル及び周辺マップ
試練の塔
《システム》
ジョブのクラスアップ
ウィザード→ハイウィザード
ウィザード→ソーサラー
プリースト→ハイプリースト
プリースト→ダークプリースト
ナイト→アーマーナイト
ナイト→パラディン
ハンター→スカウト
ハンター→スナイパー
武具強化システム
飛行船システム
倉庫システム
ログインガチャシステム
《特典の配布》
テストプレイに参加頂いたプレイヤーを対象に《正式サービス記念メダル》を配布しました。
記念メダルは後日実装予定のコンテンツで使用します。
11:50
琢磨はVR室に入り、機械のセッティングを済ませる。
11:55
11:56
11:57
11:58
11:59
12:00
琢磨はVR世界にダイブしていった。
【ようこそ!バーチャル・ワールド・オンラインへ】
βテストで使用したキャラクターデータがあります。
使用しますか?
>はい いいえ
キャラクター名:アクマ
性別:男
容姿:セーブデータを使用
職業:プリースト【Priest】
ステータス:ステータスデータはリセットされました。
ステータスポイント:100
△【STR】Strength:近接物理攻撃力、所持数に影響する
△【INT】Intelligence:魔法攻撃力、最大MPに影響する。
△【VIT】Vitality:防御力、魔法防御力、最大HPに影響する。
△【DEX】Dexterity:命中判定、遠距離物理攻撃、詠唱速度に影響する。
△【AGI】Agility:移動速度、攻撃速度、回避判定に影響する。
※残存ポイントは持ち越されます
アクマはすべてINTにポイントを振り分けた。
この設定でゲームをはじめます。
よろしいでしょうか?
>はい いいえ
それではゲーム世界に転送します。
…
……
………
転送された先は大聖堂だった。
「ようこそ。バーチャル・ワールド・オンラインへ。ここはプリースト養成のための施設、プリンス大聖堂です。こちらでは…」
修道女NPCが話しかけてくるが、今回はレクチャーをスキップする。スキップしたので、初心者装備は手に入らなかった
アクマはスキルを確認する。
[パッシブスキル]
【炎帝の加護EX】ATK+50%、MAG+50%、火耐性+50%
【死霊魔術師の涙EX】HP+20% 闇属性攻撃で受けるダメージ-20%
【秘湯めぐりEX】1秒毎にHP5%、MP5%回復
【裸の王様EX】Main、Sub、Accessory以外の装備未装備時、
基本ステータス+100%
【精神統一】待機時、10秒毎にMP5%回復
【不死特化Ⅹ】不死系モンスターに与えるダメージ+50%
【不死耐性Ⅵ】不死系モンスターから受けるダメージ-30%
[アクティブスキル]
【ヒールⅩ】消費MP12 詠唱なし
単体のHPを回復する(MAG×2)
【エリアヒールⅠ】消費MP48 詠唱2s
指定した地面の半径3セル以内のHP回復する(MAG×1)
【パワーライズⅤ】消費MP24 詠唱2s
単体の攻撃力を上昇する(ATK+40)
【マジカライズⅤ】消費MP24 詠唱2s
単体の魔法力を上昇する(MAG+40)
【プロテクションⅠ】消費MP24 詠唱2s
単体の防御力を上昇する(DEF+20)
【リフレクションⅠ】消費MP24 詠唱2s
単体の耐性を上昇する(RES+20)
【クリアランⅡ】消費MP24 詠唱2s
単体の移動力を上昇する(MOV+20%)
【ホーリーライトⅣ】消費
聖属性の光で敵を攻撃(MAG×1.4:聖)
【エクソシズムⅣ】消費
自分中心に半径5歩以内の悪魔、不死モンスターを攻撃(MAG×1.2倍:聖)
消費MPが変わったり、名前が変わったりしたものもあったが、一応消えたスキルはなかった。裸の王様からアクセサリーが除外されていたのも嬉しい
一息ついて、次はイベントリを開く。
メンテナンス前の装備はすべてイベントリに収納されていた。
イベントリを整理して、使わない物や収集品はとりあえず後で倉庫に入れよう。
《悪魔の神杖EX》Main ◇◇◇◇
ATK80 MAG+320 INT+30 DEX+30 CSPD+20% 魔法ダメージ+20%
《死霊魔術師のローブSSR》Body ◇◇◇ 適性Lv15
DEF40 RES60 INT+20 VIT+20 魔法で与えるダメージ+20%
《神撃の手袋UR》Hands◇◇◇◇ 適性Lv25
DEF+40 AllStatus+20 すべてのダメージ+20%
《神紅の羽衣UR》Back ◇◇◇◇ 適性Lv25
DEF+60 INT+30 DEX+30 CAPD+20% 魔法ダメージ+20%
《神撃の足袋UR》Foots ◇◇◇◇ 適性Lv25
DEF40 AllStatus+20 すべての耐性+20%
《炎帝の指輪UR》Accessory ◇◇◇◇ 適性Lv25
INT+30 DEX+30 VIT+30 詠唱中断不可
名将装備は健在だが、適性レベルが追加されていた。適性レベルよりレベルが低い場合は適性レベルとの差×10%性能が落ちるようになっていた。
つまり、名将装備のステータスはゼロに等しいのである。
「とりあえずレベリングかな…?ゾンビなら楽だし」
アクマは杖と指輪だけ装備すると、初級ダンジョンに向かった。
通いなれた初級ダンジョンには3人のプリーストが居たが、気にせずゾンビにターゲットを合わせる。
【ホーリーライトⅣ】2820!
ダメージが表示され、ゾンビが倒れる。
そのまま奥に移動するとアーマーゾンビが沸いていた。
アーマーゾンビが向かって来るが、ホーリーライトで応戦する。
【ホーリーライトⅣ】2680!
アーマーゾンビが倒れる。
アクマのレベルが2つ上がり、3になった。
「初級は楽勝だね!」
それからもアーマーゾンビを狩って行く。
スポーン条件が即沸きに変わったようで、倒せばすぐに次が沸いてくる。それを繰り返した。
「あの…」
突然声をかけられた。振り返ると、長く黒い髪を持つ碧眼のプリーストだった。
「クエストやりたいんで譲って頂けませんか?」
碧眼のプリーストはそう話す。確か大聖堂クエストにあったな…。
「いいですよ。頑張って下さいね」
とアクマは返事を返す。
そして、碧眼のプリーストはアーマーゾンビと対峙した。
碧眼のプリーストかヒールを放つ。アーマーゾンビがプリーストを襲う。ダメージはそれほど受けていないのか、攻撃を続け、4回のヒールで倒しきっていた。戦闘が終わると自身にヒールをかける。
「ふう。強いですね」
「うん。僕も始めは苦労したよ」
「あなたの話ですよ。さっきの魔法!アレ《アーマーゾンビ》を一撃で倒してましたよね?」
「ああ…その、一応テストから参加していたので…」
「テスターですか。ちょっとがっかりです。では」
そう言って碧眼のプリーストは去っていく。
「僕だってチートだと思ったさ」
アクマは呟く。目のつかないように中級へ潜っていく。
本日から新章になりました。書き溜めしてないので、更新しながら書いてます(笑)
サービス開始編第2話『レベリングに出かけたら…』
2月12日12時更新予定です。
【登場モンスター】
ゾンビ Lv1 HP40
アーマーゾンビ Lv8 HP405