ジェネラルスケルトンに挑んでみたら…
お待たせしました!本日2話目です。
中級ダンジョン後半戦になります。相手は強敵です!
果たしてアクマくんはどうなってしまうのでしょうか?
中級ダンジョンの扉を開け、3度目の挑戦を果たす。アクマは十字路をまっすぐ進み、崩れる壁に差し掛かる。1歩進んで後退を繰り返し、ついに壁が崩れた。その中からスケルトンが現れ、攻撃を繰り出すが、後退したアクマには当たらなかった。
「食らえ!」
[ヒールⅡ]
強化されたヒールの前にスケルトンは一撃で浄化されていく。もう1体もヒールで倒した。
「ここまで強くなるなんてな。どんどんやっちゃおう」
徘徊するスケルトンは遠距離からヒールを放ち、壁から這い出るスケルトンは攻撃を受けつつも倒して行く。そのまま洞窟の奥に進み、開けた場所に出る。左右に墓石が並び、中央には慰霊碑がある。慰霊碑の前に奴は居た。他のスケルトンとは違う。鎧を纏い、兜を身に付けている。ジェネラルスケルトンだ。左右の墓石にはスケルトンが6体控えている。近づくなと言わんばかりの雰囲気だ。クエストを確認する
【スケルトン20体討伐 12/20】
6体倒しても2体足りない。アクマは来た道を引き返し、先にスケルトン討伐を優先した。すぐにスケルトン2体を倒したアクマは再び慰霊碑の場所まで進んだ。
[プロテクションⅠ]
[マジカライズⅡ]
自身にバフをかけ、墓地へ進んだ。
カラカラカラカラ
途端にジェネラルスケルトンを含むすべてのスケルトンが動き出す。アクマは通路側に後退しつつ、スケルトンをヒールで浄化していく。手前側のスケルトンから順に倒していく…ドンッ!
「!?」
アクマは後退を止めざるを得なくなった。背後の"何か"によって…
振り返ると入口があった場所は墓石で塞がれていた。ぶつかった拍子にウインドウが出ており、【破壊不能】と書いてある。
正面に向き直し、スケルトンにヒールを放っていく。スケルトンを4体倒した所で正面にジェネラルスケルトン、左右背後にスケルトンの配置となった。距離も詰まって来ている。ジェネラルスケルトンに向けてアクマのヒールが放たれる。
[ヒールⅡ]
ジェネラルスケルトンのHPバーが1/4程度減少する。イケる!そう思ったアクマは続けてヒールを叩き込む。ジェネラルスケルトンのHPバーがイエローゾーンに切り込む。そして…
[サモナイズⅣ]
ジェネラルスケルトンのスキルが発動し、スケルトン4体がアクマとジェネラルスケルトンの間に召喚される。墓石にいた倒したはずのスケルトンも復活していた。前方にスケルトン4体とジェネラルスケルトン、左右にスケルトンが3体づつ、後方に破壊不可能な墓石。有利と思われた盤面は一転、絶体絶命のピンチとなった。しかも、スケルトンの後ろに隠れたジェネラルスケルトンにターゲットができない。
「こりゃー。詰んだか?」
と思ったアクマは目を閉じる。そしてスキル習得のメッセージに気づく。
[エクソシズムⅠ]消費MP126 詠唱5sec
自分中心として半径3歩以内の不死、悪魔系モンスターに聖属性の魔法ダメージを与える。詠唱中は行動不可、詠唱妨害不可
※ダメージはMAGに依存する。
習得条件:1度に10体以上の不死系、悪魔系モンスターからターゲットにされる。
これなら…!問題は詠唱時間だ。CSPD112%はつまり、詠唱12%カットを意味する。5秒の詠唱は4.45秒だ。
「5秒…耐えてくれよ!」
アクマは詠唱に入る。
1…スケルトンが接近してくる。
2…正面の3体が攻撃の射程圏内に入り、攻撃モーションに移る。
3…正面の3体から攻撃を受ける。[HP325/580]スキル習得表示
4…正面の3体から攻撃を受ける。左右から2体が接近し、攻撃モーションに入る。[HP71/580]
5…秒を待たずにスキルが発動する。
[エクソシズムⅠ]
アクマの周囲にいたスケルトンがすべて光に呑まれて消えていく。と同時にスキル習得のメッセージが表示された。そして、正面にジェネラルスケルトンのみが、HPバーを1/4残して立っている。
ジェネラルスケルトンの接近を許す間、アクマは自身にヒールをかける。そして、ジェネラルスケルトンの攻撃を受ける。HPバーは一撃でグリーンゾーンギリギリまで削られる。
もう1撃なら耐えられるが、攻撃すれば確実に凶悪なスキルが飛んで来る。距離を取ろうにも後ろは墓石。逃げるにしても、MOV100%では逃げられない。ヒールも発動までの時間差があり、連打が効かない。アクマはジェネラルスケルトンの攻撃をヒールで耐えつつ、打開策を探す。メイスで殴ってみるもATKが低く、ダメージが入らない。
ヒールを重ねる度にMPが減っていく。そして、残りのMPが100を切る。そしてアクマは決断する。
ジェネラルスケルトンの攻撃モーションを見切り、ギリギリでかわす。判定は…ダメージが入らない!回避成功だ。攻撃をかわした体勢からヒールを叩き込む。ジェネラルスケルトンのHPバーがレッドゾーンに突入した。
「来るっ!」
[ヴェノムスプラッシュⅣ]
ジェネラルスケルトンは周囲にダメージと毒を与える攻撃を放つ。幸い攻撃力は抑えられており、アクマはHPを2割弱残して生きていた。あとはどちらの攻撃が早いか…
[ヒールⅡ]
スキルの硬直時間なのか、動きが止まったジェネラルスケルトンにヒールを放ち、HPを削りきった。ジェネラルスケルトンは光の粒子となって消える最中、アイテムを落として消えた。さらにアクマのレベルも上がる。ジェネラルスケルトンを倒すと、入口の墓石が地面に消え、通れるようになった。
「やったー!危なかった。2回もやられたと思ったよ。偶然スキルが手に入って助かったけど、流石に次はきついなぁ」
アクマはアイテムとクレジットを回収し、中級ダンジョンを脱出した。
《スカルメットSR》Head ◇◇
DEF80 STR+10 ATK+80
※適性:ナイトLV10~
《スカルアーマーR》Body ◇
DEF80 STR+5 VIT+5
※適性:ナイトLV10~
《スカルアーマーC》Body
DEF40 STR+2 VIT+2
※適性:ナイトLV10~
《スケルトンカードSR》Hand
発動スキル:キュアⅡ
「ナイト系の装備ばっかりだし…。使えるのはなさそうだな。そういえばスキルも出てたな」
[キュアⅠ]消費MP12
対象の状態異常を回復させる
習得条件:状態異常攻撃を10回受ける。
[エクソシズムⅠ]→[エクソシズムⅡ]消費MP126
自分中心として半径3歩以内の不死、悪魔系モンスターに聖属性の魔法ダメージを与える。詠唱中は行動不可、詠唱妨害不可
習得条件:エクソシズムで10体のモンスターを倒す
[ヒールⅡ]→[ヒールⅢ]消費MP12 詠唱0sec
対象のHPを回復させる。※回復量はMAGに依存する。
習得条件:HPが減少したプレイヤーにヒールを使用する回数が20回に到達する。
新規スキル1つと進化スキル2つだった。確認を終えたアクマは大聖堂でクエスト報告を済ませる。
《祓魔のシューズ》foots
DEF20 INT+5 DEX+5 不死系、悪魔系モンスターへの与ダメージ+10%
※適性:プリーストLV10~
[アンデッドキラーⅤ]→[アンデッドキラーⅥ]パッシブ
不死系モンスターへの与ダメージ+30%
習得条件:クエストクリア
《祓魔のローブ》Body
DEF40 INT+5 DEX+5 不死系、悪魔系モンスターへの与ダメージ+10%
※適性:プリーストLV10~
[アンデッドガードⅡ]→[アンデッドガードⅢ]パッシブ
不死系モンスターから受けるダメージ-20%
習得条件:クエストクリア
「ふう。今日は疲れたし、終わりにするかな」
メニューを開き、ログアウトしようとした。のだが、メッセージが入っているのに気付く。
「誰からだろう?」
メッセージを開くとアミさんからだった。
最後まで目が離せない戦いでした。(そんな事ないって?)
偶然見つけたスキルも、強力な威力を発揮してくれました。
ほんと。最後は賭けみたいなもんですよ!
次回はアミちゃんからの手紙から物語は始まります。
第11話「手紙を読んでみたら…」は2月7日0時更新予定です。
【登場モンスター】
ジェネラルスケルトン(BOSS):不死
HP:1800 ATK:780
DEF:300 RES:180
スキル
[サモナイズⅣ]HP50%以下で使用。スケルトン4体召喚
[ヴェノムスプラッシュⅣ]HP10%以下で使用。周囲3歩以内の敵に150%のダメージを与え、毒状態にする。
ドロップ
《スカルメットR,SR,SSR》
《スカルマントR,SR,SSR》
《ジェネラルソードR,SR,SSR》
《ジェネラルスケルトンカードR,SR,SSR》
《スケルボーン》