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パンドラの箱に太陽を  作者: 冬月シオン
9/11

来訪者③

「やめなさい。二人共。侯爵様にそのような態度を見せるなんてこちらが立場をわきまえなくてはいけないでしょう?侯爵様はきっとあなた達の態度に処罰を与えるような狭い心をお持ちではないと思いますが、あまりにも失礼です。私の呼び名など些細なことです。公爵様のお好きに呼んでいただいて結構です。二人の主人として私が代わりに謝罪させていただきます。誠に申し訳ございませんでした、ドルトイット侯爵様。」

リンネは座っていた椅子から立ち上がり、深く頭を下げた。


その態度に優越感を得たドルトイット侯爵は怒っていた表情をやめ、見下すような態度にまたなっていた。


「流石は誰もが恐れるほど大きな力をお持ちの方ですなぁ。パンドラは魔法の器もそして心も広いのですなぁ。あなたの主人としての態度、心が打たれたわ。お前たちもそれを見習いたまえ。このワシから見たらお前たち侍女は底辺なのだからな!もっと貴族を敬え!全く!」


また言葉に反感しそうになったクレアとユーリだが、何かをして今度はリンネに罰がいくかもしれないと思い、苛立ちをぐっとこらえ、何も言わず頭を下げた。


そんな二人を見て満足した侯爵は次はリンネを見て値踏みするかのようないやらしい目線を向けた。


リンネはその目線になるべく気付かないようにし、さっきまで座っていた椅子に座った。

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