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パンドラの箱に太陽を  作者: 冬月シオン
8/11

来訪者②

そんな二人を見た侯爵は機嫌の悪い表情を見せ、二人を睨みつけた。


「なんなんだ、その態度は。貴族に対しての態度か!身分をわきまえろ!侍女の分際でわしの邪魔をするな!」

そう言って立ち塞がった二人の間を無理やり通り抜け、リンネの前に立った。

椅子に腰掛けていたリンネは機嫌の悪そうな侯爵を一目見た後、クレアが用意してくれた紅茶をすすっていた。


「やあやあ、パンドラよ。息災であったかな?」

リンネを前にすると先程まで機嫌の悪かった表情がみるみる緩やかな表情にとなった。


「ドルトイット侯爵様!!リンネ様にはきちんとお名前がございます!そのような名で呼ぶなど失礼です!!」

先程まで笑顔だったクレアは怒りを隠すことなく、侯爵に言い寄った。

それを横目で見た侯爵は冷たい目線を向けた。

「えらくこいつらは態度が悪いなぁ?このような場所で侍女をやらされるなんて一体何をしでかしたのやら。そんなだからこんな所にやられるのだ。」

「なんですって!」

その言葉にユーリが続けて何かを言おうとしたが、その前にリンネが静かにそれを止めさせるかのように片手をすっと上げた。

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