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パンドラの箱に太陽を  作者: 冬月シオン
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囚われの少女④

リンネは朝食を食べた後、傍で色々な準備をしてくれた二人の女性を見た。


背の高く、黒髪の女性はリンネと目が合うとにっこり微笑んだ。彼女の名前はクレア。

そしてニコニコと笑いながら食べ終わった食器などを片付けていた赤髪の女性はユーリ。


この二人はただの侍女ではなく、リンネにとって唯一自分のことを隠さずに済む大切な存在だった。


「さぁ、リンネ様。今日は何の勉強をなさいますか?異国の言葉を学びますか?それともダンスや音楽など芸術を学びますか?」

クレアはそう言いながらテーブルに食後の紅茶を準備していた。


「んー何でもいいわ。何でもクレアが教えてくれることは面白いから。」

「でしたら、今日は異国の言葉を勉強しましょう。いつかここから出た時、立派な淑女として恥ずかしくないようにしなくてはいけませんもの。その為に、私、クレアはリンネ様の教育に一身を捧げているのです。」

「クレア、いつもあなたはそう言ってくれるけど、私はきっとここから出ることは許されないわ。この力がある限り…。」

「リンネ様、それはいつも言っていますが未来のことなど分かりません。何かが起こるかもしれません。それが今日や明日起きて、リンネ様がここから出られる可能性もあります。その時リンネ様が恥ずかしい思いをしないように、決してバカにされないようにしているのです。私は私の全てをリンネ様に捧げているのですから。」

「そうかもしれないけど…。」

「クレアの言う通りですよ、リンネ様。」

食器の片づけが終わり、全てキャリーにまとめた後、ユーリはリンネに近づき言った。


「未来のことなど誰にも分からないわよー。それに学んでいて損は無い!」

「ユーリ、リンネ様に教える前にあなたの言葉遣いを先に直さなければいけないかしら?」

「別にいいじゃんかー。昔からの仲なんだしさ!」

その言葉にクレアは嘆息した。それを見たリンネはいつも変わらないなと思いながらクスリと笑った。

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