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「神崎 昴」は変わらない 04



神崎は、話を聞いて頭のなかに

今聞いた情報を整理する。


・3種族の中、おそらく魔人族のみが隷族化

・人間はチート級の何らかの力を持っている。

・魔人族側に俺の存在が公になると利用される可能性が高い

・人間側にもバレると不味い。(統治した、隷族国家に反乱される可能性があるから)

・過去にも呼ばれた地球の人間がいる。

・そして今回も俺以外にもこっちに連れてこられた人間がいる。

・現在の状況から簡単には帰還?方法を探すのは難しい。(そもそも迂闊に聞けない)


熟考の末、神崎は決断する。


「バンシーさん。隷族化って具体的にどんな条約があるのかな。」

(おそらく答えたくはないであろう質問にどこまで踏み込めるか…。そこが1つのキーポイントだな。)


少しの間もなく、バンシーは答える。

「はい。まず、3つの条約が結ばれました。

1つ、隷族の首輪の着用の義務化。1つ、定期的な徴収。

1つ、人間に危害を加えないこと。如何なる事情でも、破れば即一族単位による断罪が行われます。」


「条約はそれだけ?逆に向こうからの、支援などは?」

あまりの一方的な条件に、神崎の口調が早まる。


「ありません。こちらは、生かされる立場なのです。」

まるで、光が消えたように。

淡々と説明するバンシーに、神崎は思わず身震いを起こす。


(恒久的な搾取。それも一方的過ぎる。

これじゃまるで反乱でも起こしてくださいって言ってるようなもんだぞ。)

あまりの理不尽さに、冷静になれず思わず苛立つ。





深く息を整え、続いて神崎は訪ねた。


「バンシーさん。嫌なことなら話さなくていいからね。

隷族の首輪ってのは、なにか教えてくれるかな?」

なるべく優しく訪ねる。


「いっ、いえ!なんでも聞いてください!!

隷族の首輪というのは、これのことです!」

心配させないようにか、意図的にバンシーは明るく答える。


緑の綺麗な長い髪を掻き分け、首筋を見せる。

そこにはバンシーの白い肌にはおおよそ似つかわしくない

黒く無骨な首輪が露になる。




「これは魔具と呼ばれるものでして。人族原産の対魔人用の首輪です。

人族に危害を加えると、頭に激痛が走り。おおよそ2分ほどで、死滅します。」


「なっ。なんだそれ。なんなんだそれは。」

思わず怒声をあげてしまう。

非道、鬼畜。犬畜生にも劣る行為に神崎は冷静になれない。


歯噛みする自分を落ち着かせようとするが

感情が追い付かず、落ち着けない。落ち着けるはずもない。


見目、おおよそ少女に。

そこまで非道になれるものなのか。


別に正義の味方を自称するつもりはない。

人間なんてそんなもんだ。


でも、ここまでのことをする必要はああるのだろうか。


そこまでの行為をしたのだろうか。


戦争なんて経験していない神崎には理解できないし、したくもない。





「神崎さまは優しいのですね。」


そっと、呟くようにバンシーが呟く。


「わたくしたちは負けたのです。だからこれは仕方のないことなのです。

どうか、神崎さまは気に止めないでください。」


実際にこれが本心からなのかどうかは、神崎にはわからない。

でも、もし俺がこの子ならこうは言えないだろう。

すがるし、脅すし醜く頼み込むだろう。



そんなことを考えていると、辺りは暗くなっていることに気づく。

水辺だからか、肌寒くすら感じる。



「神崎さま。よければわたくしたちの村へ来ませんか?」


突然の誘いに一瞬呆気にとられたが、神崎はそれを了承する。


どのみちこれからの方針もなければ、今日の食事すら確保できないなら

もっとこの世界について知るべきだと判断したのだ。



神崎はバンシーに手を引かれ、湖を後にした。


ブックマークありがとうございました 。゜(゜´ω`゜)゜。

初ポイント嬉しすぎて咽び泣き←

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