小切手が渡された
1963年8月12日
昨晩、お父さんからは20ドル分の小切手と小切手の手帳と銀行の手帳がプレゼントとして渡された。
お父さん[これで、欲しいもの買っちゃえ!]
うち[え、なんでドル?]
お父さん[そっちの方がかっこよく聞こえるからさ!]
うち[お、おう!ありがとうお父さん!でも、この小切手の手帳どこで使うの?]
お父さん[明日教えるさ。]
と笑いながら言った。僕は小切手のことが気になり眠ることができなかった。
うちの誕生日8月12日になった。
朝早く僕はお父さんに起こされた。僕はまだ惚けていた。いつの間にか寝てしまったようだ。
お父さん[ほれ、起きろ!]
って笑いながら朝食をベッドまで持ってきてくれた。
お父さん[お前が昨日気になっていた小切手のこと教えるぞ!だが、お母さんには秘密な。急げ急げ〜!]
うち[待って、頭がまだ惚けてるから]
お父さん[置いてくぞ〜]
うちは無理矢理起き、朝食を済ませ、着替えた。準備が終わってお父さんのところへ行った。
お父さん[今から洋服屋行くから付いてこい。そして父さんがやることを見ろよ]
うち[わかった]
うちはお父さんに付いていき、洋服屋まで歩いた。店はまだ営業していないみたいだ。
お父さん[すいません!店を開けてくれませんか〜?!]
と大声で言った。うちはこの事にびっくりしてちょっと声を上げてしまったが父さんは気づいていないようだ。
その時、店の中から声が聞こえた。
女性[まだ店は閉まっておる!また後で戻りな〜!]
店から女性が出てきた。見た目から恐らく40代後半だと思う。
お父さん[ダメなんです!今日僕の息子のおじいちゃんが死んだんですよ!お葬式は4時間後なんです!どうか、息子に似合うスーツをください!アメリカ軍も来るんです!早く開けてください]
こんな嘘は絶対にバレると思ったが、彼女は信じてるようだ。
女性[だーめだ、まだ営業してい
ない]
と言って店の中に戻ろうとした瞬間に
お父さん[待って!]
と言いカバンから金のネックレスを出した。
お父さん[これもしかして君のかい?駐車場に落ちていたよ]
彼女はそれにびっくりして大喜びになった。これは絶対にナンパだと思ったが、店を開けてくれたからいいやと思ってた。
急いでスーツを購入して、着替えて店を出た。
うち[うち豪華な車の運転手みたいなんだけど、大丈夫なの?]
お父さん[あぁ〜、バッチリだ。お前は今から運転手になって、お父さんをニューヨーク銀行に連れて行け。]
うち[でも、乗り物ないよ?]
お父さん[付いてこい]
うちはお父さんに付いて行き、豪華な車がたくさんあった場所に着いた。