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おんなのこターイム

「アイシャはなんでそんなにベットに憧れるのですか?」

皇太子が用意してくれた寝室でミーシャが私に聞いてくる。あれから私たちはお互いの実力を認め合い仲良くなった。私の方がちょっとお姉さんだけどミーシャは二人だけの時は丁寧なタメ口をきいてくれる。素直な良い子だ。

「あなた馬鹿?ベット上での快適生活は女の子なら誰でも一度は夢見る夢の夢じゃない!ああっ、朝は小鳥のさえずりで目を覚まし、モーニングティーと白パンの朝食。そして二度寝。正午近くに目を覚ませばベットの脇にはお昼ご飯のスープが湯気をあげて用意されている。そして午後のまったりとした時間は音楽や読書をして過ごすの。ぼーっと窓で切り取られた景色を眺めるのもいいわね。そして夕飯。熱々のステーキに舌鼓を打ちながら飲む赤ワイン!あっ、駄目だ。考えただけでよだれが出る。そして蝋燭の揺れる光に誘われて私は眠りにつくの。明日の朝を夢見て。ふかふかのベットで。」


「なんかシーツの上が食べこぼしだらけになっていそうですね。」

「夢見る乙女はそんな瑣末なことを気にしないわ。綺麗な物しか目に入らないものよ。」

「トイレはどうするんです?お風呂は?」

「やぁねぇ、乙女がおしっこなんかする訳ないでしょう。お風呂なんか1週間くらい入らなくたって死にはしないわ。」

うん、それがだめだめなことは私も知っている。でも夢の前ではそんな瑣末なことは関係ないのよ。何だったらオマルにしてもいいわ。


「究極の乙女理論ですね。そこまで言い切られると反論できません。私はベット上生活なんてゆうから、男性とくんずほぐれずのむふふな肉弾バトルに憧れているんだと思ってました。」

「なんで神聖なるベットの上で男とまぐわらなきゃならないのよ!」

「いえ、普通そうなんじゃないですか?ベットの上でやる事といったらそれしかないでしょう?」

「はぁ~っ、ミーシャあなたまだまだ子供ねぇ。男なんてただただやりたいだけなんだから場所なんてどこでもいいのよ。女が許せば森の中だろうが街中だろうがどこでも猪突猛進よ。」


「アイシャ・・。もう少し男女の恋愛感情を尊重してください。というかあなた擦れ過ぎです。」

「私はベットさえあれば男なんかいらないの。性処理なんか自慰で十分だわ。」

「自慰って・・。まぁ、ここには私しかいませんからあけすげな言葉も構いませんが、私、そっち方面はまだ夢を持っていますからお手柔らかに願います。」

「おっ、なに?ミーシャは誰か好きな人がいるの?どれどれ、お姉さんに話してみそ。何だったら力ずくで相手に交渉してやってもいいわよ。大丈夫、恐怖に勝る暗示行為はないわ。ちょいと奥歯をガタガタ言わせてやれば男なんかいちころよ。」

「アイシャ、戦場の常識を男女の駆け引きに使わないで下さい。私はまだ無償の愛に幻想を抱いているんですから」


「ふ~ん、もしかしてミーシャってまだ男とやったことないの?」

「べっ、別にいいじゃないですか!ちょっと忙しくて出会いがなかっただけです!私が本気を出せば男の人なんてより取り黄色です!」

ミージャ、黄色は注意信号だよ。まぁ、赤よりはマシか。

「そうかぁ、でもまぁ、あれはそんなにいいもんじゃないよ。私はどうせ男と組むなら戦場でのフォーメーションの方が感じるわ。強敵に対してスパっと連携が決まった時の高揚感なんて並大抵の男の暴れん坊くんなんかより深い喜びを与えてくれるもの。」

「アイシャ・・、何戦闘中にイッてるんですか!痴女ですか?あなた本物なんですか?」

「やぁねぇ~、生きるか死ぬかって時にオナったりしないわよ。ただ興奮のあまりアソコが勘違いして準備を始めちゃうだけ。ああっ、でもあの時、失敗してグサっとされていたら私昇天しちゃったのかしら。別の意味で。」


「アイシャってもしかして触手にわざと掴まる人ですか?」

「あぁ、触手はないな。あれに性的興奮を覚えるのは男だけよ。男って本当に馬鹿よね。でもあの想像力は大したものだわ。何でも擬人化しちゃうし。なんか最近は女装が流行りらしいじゃない?とうとう行く所まで行っちゃたのかしらね。」

「男の娘ですか?でもさすがにあれは誰でもというわけには・・。」

「おっ、さすがは白馬の王子を夢見る夢子ちゃん!ブオトコは除外ですか。イケメンオンリーだな?でもあいつら足蹴にしてやると喜ぶぞ!貴族に多いらしいぞ。もしかしたら皇太子も隠れた性癖を持っているかもしれないな。」

「皇太子ですか?あの方は至って普通でしょう。妾もお側に置かれなかったみたいですし。」

「なんだダメ男だったのか。ミーシャ、男の甲斐性は経済力なの。だから金持ちは女遊びをじゃかすかしなくちゃだめ。でないとお金がこっちに回って来ないでしょ?」

「やるだけやって払いの悪いお金持ちもきっといますよ。」

「んっ、大丈夫。そうゆうやつは大抵次の日の朝日を拝めないから。急な葬式が入って葬式屋はてんやわんやね。あれっ?そもそも葬式って急なものか。」

「アイシャ・・、あなた本当にまだった数、百に達していないんですか?」

「え~っ、だって数えるの面倒くさいんだもん。大丈夫よ。スペアは毎日生まれているんだから。私は不良品を取り除いているだけ。云わば社会貢献よ。」

「何か、どこか別の世界で弱者を襲った勘違い野郎と同じような理屈ですね。でもお願いですからイケメンは残しておいてくださいね。最悪、私が頭をいじって更生させますから。イケメンは人類の宝なんですからポアしちゃいけません。」

「ミーシャ、あんたも大概ねぇ。」


こうしてその夜は取り留めのないエロ話で盛り上がってしまった。処女の子をからかうのっておもしろいわ。童貞はもっとおもしろいけどね。

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