プロローグ 俺の第二の故郷
なんとなく思いついたので書いてみた
一話
---カタカタカタカタ、カチッ
『VES:ノノさんの装備屋も今日で見納めかぁ』
『NoN:しょうがないですよ…まぁ今日でサービス終了ですしね』
NoNとは俺の事だ
ーーーー20XX年発売されたPCゲーム
【ライフ アンド ハザード】と言う安直な名前のVRMMOである
特に秀でた特徴もない、ありふれた世界観の設定にありふれた種族で、生活すると言う、のんびりとしたゲームである
現実世界を3Dスキャンし、データ化する技術が確立された今、もう一つの故郷と言って違わなかった
しかし、そんな世界も今日で終わりを迎えようとしている
元々、生産職として謎装備を作って来た身であったが、いつからか、ネタ装備のみを販売する店としてゲーム世界で活躍して来た
多くの友人、仲間ができた
それから、助け合いをした
そんな思い出の地もそろそろ終わり
今は、カウントダウンのために集まった仲間達と最後の挨拶をしている所だ
『VES:お疲れ様でした。所で他のゲームに移ったりしないのですか?』
『NoN:ははは、もう引退しようかな?って思ってまして......』
『fuuuKA:マジすか』
『TvT:なんかお通夜みたいだね笑』
こいつ、最後まで空気を読まないなぁ
『NoN:……皆様と出会えて良かったです』
『fuuuKA:そうですね!私もそう思います!』
『VES:最後くらいは笑って』
『TvT:あと30秒だ』
ふっ……笑えないよ
涙が止まらないんだ
たかがゲームの筈なのに
ああ、苦しい…
VES:『NoNさん!あと10byう!』
TvT:『はやくはやく!』
NoN『5』
《------サーバーダウン五秒前》
fuuuKA:『3』
TvT:『1』
VES:『ありがとう』
------プチッ!
サーバーが落ちた……
「ああああああああああああああああああ!何で!何で何だよ!糞!俺の居場所を奪わないでくれよ!ああああ!クソォが!うわぁぁぁぁぁ………ああ…ゲッホゲホ!ぁぁぁぁぁ……」
俺は泣いた
年齢36
大の大人が泣いた
叫んで泣いて喚いて……それでも飽き足らず暴れて…
興奮して頭が真っ白になった俺はいつの間にか眠ってしまったようであった
VRMMOはよくわからないけどそれっぽく書いてみた…つもり