001.はじめてのPWO
僕がPWOを起動させて目を開けるとマス目状の模様の入った壁が目に入った。周りを見渡すとどうやら僕は正方形の部屋の中で浮いているらしい。
「此処は………」
『Welcome!Lady or gentleman!ワタシは貴方のキャラクターエディットをサポートするプログラム〈ミネルヴァの梟〉と申しマス!よろしくデス!』
眼前に梟と妖精を足して二で割ったような生物が現れた。
成程、此処はキャラクターエディットの為の部屋なのだろう。
『では貴方の脳波から性別を特定させてもらいマスね!………はい、貴方は男性で合っているデスか?』
「うん。合ってるよ」
『はいデス!では次に貴方の体をこの場に構築しマス!』
〈ミネルヴァの梟〉がそう言うと目の前に少しデフォルメされた僕の体ができていく。裸だが局部は一切構築されていない。安心である。
『このアバターに修正を加えたい場合はどうぞデス!』
修正を加えれるのか………
「……じゃあ身長を少し低くして、髪と眼の色を白くしてくれる?」
『わかりましたデス!これで修正は終了デスか?』
「うん。それでいいよ」
僕の言った通りにアバターに修正が加えられた。少しだけ違和感を感じるがその内慣れるだろう。
『次に貴方のキャラネームを決めてくださいデス!』
キャラネームか……好きな花にしようか。
「〈銀竜草〉で」
『………なんというかマイナーなの選びますネ』
〈銀竜草〉は腐生植物の中では有名な部類の植物で、別名の〈幽霊茸〉の方で有名である。決してマイナーだとは思わないんだけどな……。
『まあいいデス………。では次に種族を決めちゃうデス!』
PWOでは必ず種族決定をランダムでされるらしいので、勝手に決められます。種族の種類が結構多いらしいのでそうしなきゃプレイヤーの負担が大きいみたいです(これも2〇hで知った)。
『種族は〈変幻妖族〉となりましたデス!種族スキルは【千変万化】、体を変化させることができるデス!レア度は☆☆☆★★デス!』
シェイプシフター……確か外国の妖怪の一種だったかな?
『次にステータス決定に移らせてもらうのデス!好きなようにステータスを割り振っちゃってくださいデス!』
そうすると目の前にウィンドゥが出てくる。
[STR]▼1△
[VIT]▼1△
[DEX]▼1△
[AGI]▼1△
[INT]▼1△
[POW]▼1△
[LUC]▼1△
[ボーナスポイント]100
ここから割り振っていくらしい。なお、[HP]は[VIT]×5+[STR]×4+[POW]で、[MP]は[POW]×5+[INT]×4+[VIT]で求められるらしい。なお、極振り防止の為にステータスは30より上にできないらしい。そして僕が割り振ったらこう。
[STR]▽10△
[VIT]▽16△
[DEX]▽30▲
[AGI]▽15△
[INT]▽10△
[POW]▽16△
[LUC]▽10△
『はい!それでは最終ステータスの確認に移らせてもらうデス!』
キャラネーム:〈銀竜草〉
性別:男性 種族:〈変幻妖族〉
[HP]136/136
[MP]136/136
[STR]10+1
[VIT]16+1
[DEX]30
[AGI]15
[INT]10+1
[POW]16+1
[LUC]10
スキル:【千変万化】【】【】【】【】【】【】【】【】【】
装備:不壊の服(VIT+1,POW+1)、不壊の枝(STR+1,INT+1)
『これでよろしいデスか?』
「うん。ありがとね」
『それではPWOの世界へいってらっしゃいませ!』
誤字脱字指摘批判感想評価以下略お待ちしております。