親友
今、学校に向かって全力疾走している。
わかったことは誰も同じ制服の人を見ないということ、それといつもより少し涼しい
正直走りやすくてすごく助かるがでもやっぱり走ると暑いし汗をかく。
「ぁ!!」
校門の前にいる一人の少女
長い茶髪の髪を二つにまとめて、さすがハーフというかんじの綺麗な顔立ち。そして青い目がこちらを向く。
「今日は早いんだね、優香。」
「……ぇ?」
「えって今は【7:12】だよ」
「………」
腕時計をみると【7:13】思っていた時間より一時間遅い…
「…大丈夫?」
「うん、ちょっとね……
それよりさ、美莉依はいつもこんなに早かったの?」
「ううん。今日はたまたま優香を見かけたから先回りしてみたの」
美莉依は見かけるとしてもそんな早い時間に見かけるということは早い時間に出かけることになる
つまり……
「…美莉依も時間間違えた?」
「ごもっともです」
「あはは、やっぱり」
他愛のない会話をしていると少し涼しかった朝も太陽が昇り始め暑くなってきた
まだ【7:24】だ
「どうする?」
「何が?」
「学校入っちゃう?」
「そうしようよ。暑いし。」
重い門を押して中に入る。
まだ植えられたばかりの花と桜がとても綺麗だった。
校舎は7年前に建て変えられていてまだ新しい。
前の校舎では一番奥にある多目的室には無数の手形がありどんなに拭いても取れない、不吉だから使わない。などいろいろあったらしくそれはそれで面白そうだった。
[つまんない……]
二人は廊下を歩いていたが得に何もなく無言でただただ人のいない廊下歩いていた。
隣の美莉依は楽しそうだ。
[長年美莉依の親友やってきたけどまだよくわからないなぁ…]