8/16
08
僕がノートを開いてみると、金村が
「あっ、見たなあ」
と、言った
すこしおどけた感じで、怒ったふうではなかった
「え、や、ごめん」
「ふふ、だって、ほんとに見るんだあって」
「ごめん」
何度か「ごめん」と言い、金村にノートを突き返し
机にぶつかりながらも自分の席のカバンをすばやく取り
僕は、急いで教室を出た
「あ、ねえ、ちょっと」
金村の声が僕の背中を追いかけてくるのにかまわず
僕は、走り続けた
....................
....................
....................
....................
....................




