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僕が座るのを見届けてから、金村は話しはじめた
「お昼にリオとお弁当たべてたときにね、たまご焼き交換したんだけど、リオの家のたまご焼きってしょっぱい味付けだった、ウチのは甘いから、へえと思ってさあ、リオもねえ、ちょっとびっくりしてたよ、あと昨日はね」
楽しそうに話す金村を見ていると、こっちまで楽しくなってくる
不思議な子だなあ、と思い
こういうとこになのか? なんてことを思い
話しかけてよかったなあ、と思った
「ねこはあ、黒い子と、灰色の子と、三毛の子がいたかなあ、あ、ねえ、知ってる? 三毛の子ってねえ、ほとんど女の子なんだって、わたし知らなかったんだあ」
金村は、僕が思っていたよりけっこう話した
その姿は、でも、クラスの女の子たちとたいして変わりがないんだな
表情も、話す内容も
そのことに僕はすこし、気をゆるめていたのかもしれない




