15/16
15
そのいら立ちを、ぼくは勉強に向けた
金村がいなくなって、僕はいままで以上に勉強をがんばった
学年一番を守るため、ではなく、金村の近くに行くため
金村は、この地方一の進学校を目指してると
前にそんな情報がぼくの耳に勝手に飛び込んできていた
それを思い出し、僕もその進学校を目指し、勉強をがんばった
がんばって、合格できたとして、でも
金村がその学校にいるかどうかはわからない
情報がまちがっているかもしれない
金村がほかの学校に行ってしまうかもしれない
それでも、信じるしかなかった
すこしの望みにかけ、僕は勉強をがんばった
だって僕は、銀だから




