表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/16

10

それからというもの、いままで耳に入ってこなかったもの

目に入ってこなかったものが、急に入ってくるようになった


金村の近くにはいつも誰かしらがいて

金村も、そして、その誰かしらも、いつも笑顔で


聞きたくなくても金村の情報が

どこにいても四方から耳に飛び込んでくる


金村はひとりっ子で、両親はどっちも働いてて

家に帰っても誰もいない


からあげが好き、ハンバーグが好き、焼肉よりはやきとりがいい

煮魚は苦手だけどサバのみそ煮は好き


金村は、塾には行っていない

それは僕もそうだ、このちいさい町から片道一時間半もかけて塾に通うのって

そりゃあ、やっぱり、できないかあ

家庭教師にしても、こんなとこまで来てくれる人なんていないし

そうだよなあ、僕と同じなんだなあ


僕と同じ年の、ふつうの女の子なんだなあ


でも、やっぱり、ぜんぜん、ちがうなあ、金村は

からあげも、ハンバーグも、やきとりも、サバのみそ煮も

金村は、全部、覚えていたいんだ


僕は、そんなことない、まったくない


ぜんぜん、ちがうんだ、僕とは





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ