表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
やり直しの大魔王の弟子  作者: 曇天
38/63

リッチ

「リッチ? セレブなの?

 うそだろ、ほらガリガリだぞ」

 

「バカちがうわよ! 

 リッチは高位の魔法使いや司祭が秘術で生まれ変わったアンデッドよ!」


「えっ? スケルトンの親玉なの?」


「うむ、まあそんなとこらだが、魔力が膨大で不死に近い」


「えーーー!」


「ご説明ありがとうございます。

 では皆さんも死んでいただきましょう」


 人形師ドールマスターはそういうと空に舞い呪文を唱える。

 巨大な岩が降り注いでくる。


「くっ! この数!! あいつどんだけ魔力あんの!」


 岩を打ち落としながらメルアがいった。


「魔王クラスだな。

 空に浮いてるゆえ攻撃も当たらん」


「仕方ないな!」


「なにか策があるのですかシンジさん!」


「ああ、みてろ!」


 オレはリブーストで高速で移動するとそのまま土下座した。


「サーセン! リッチパイセン! マジすんません!」


 そこに岩が降り注いだ。


「うおっ! あぶね! 謝ってるだろ!」


「もはや謝ってすむ問題ではありませんよ。

 それに私はその魔煌晶マジッククリスタルを持って帰らねばならないのでね」


「やはり、貴様の目的は魔王ゼロの復活か」


「ほう、よくご存じで、ただ知ったところで死ぬことにはかわりありませんがね」


 その時リーゼルが伸ばしたハンマーで人形師ドールマスターの頭蓋骨を砕いた。


「やった!」


 だが、すぐに砕かれた頭蓋骨はすぐに元に戻る。


「ククッ、そんな攻撃では私は倒せませんよ」


 岩の魔法の撃ち出し、モンスターたちも元に戻っていく。


「魔力の核を砕かねば何度でもよみがえる。

 奴の核を砕くのだ」


 ベルにそういわれてリーゼルは骸骨を砕いている。

 

「くっくっくっ、なにをやっても無駄です。

 あなたたちの死は確定ずみのこと」


 人形師ドールマスターの岩の攻撃でリーゼルも疲弊している。


「くっ! モンスターも倒しても倒しても復活してくるわ!

 シンジあんたなにしてんの!

 あんたも攻撃しなさいよ!」


「フッ、あわてるな。

 オレに任せとけ! リブースト!!」


 オレは小さく分割した魔力弾を両手で撃ちだした。


「無駄です! そんな小さなものたとえ核に当たったとしても致命傷にはならないですよ!」


「リバウンド!」


 拡がった魔力弾は方向をかえ人形師ドールマスターを貫く。


「無駄だと行っているでしょう」


「まだだ!」


 魔力弾はさらに方向をかえ地面に向かった。


「なにぃぃぃ!?」


 そして地面にあった仮面を撃ち抜いた。

 すると、人形師ドールマスターは苦しみだした。


「バ、バカな......

 なぜ核が傷つく......」


「リバウンドで跳ね返った魔力弾は反発力で威力があがんだよ」


「なぜ私の魔力核が仮面だと......」


「そんなのは簡単だ。

 お前は姑息で卑怯なやつだ。

 そのお前が前に出て戦うなんてありえん。

 必ずどこか安全な所に核をおくと思ったぜ」


「そんなお前ごときに見抜かれるなんて......」


「フッ、なにをいっている。

 オレはお前以上に姑息で卑怯な男なんだぜ。

 お前の行動などお見通しさ」


「シンジがカッコ悪いのにかっこいい」


 メルアがそういった。


「......あれだけは!」


 そういうと、仮面が光りベルの持っているクリスタルが光る。


「まずい!」


 ベルがクリスタルをメルアのほうに投げ。


「割れメルア!」


 それを聞いたメルアがクリスタルを砕いた。

 

 その瞬間部屋が光りに包まれる。

 光がおさまると仮面やモンスターたちが砂のように消えた。   


「終わったか」


「やったわね」 


「やりました! 皆さん」


「うむ、なんとかな。

 しかし少し転移させられたかもな」


「まあ、そんくらい大丈夫だろ」


「さあ、お宝を探しましょう!」 


 メルアが興奮していった。


「いや、早く逃げねばならん」


「何でだよベル」


魔煌晶マジッククリスタルを割ったからな。

 クリスタルにに貯まっていた魔力がここに満ちる。

 そうしたら爆発するのだ」


「えーー!」


「シンジ、速くリブーストで逃げるのだ」 


「早く言え! 仕方ない」


 オレは指輪の力で魔力をあげるとベルを背負い、両脇にリーゼルとメルアを抱える。


「おもっ!」


「重くないわ!」 


 メルアに殴られなからリブーストで加速して遺跡にから飛び出した。

 その瞬間遺跡は爆発してオレたちは吹き飛ばされる。


「みんな生きてるか!」


「は、はい」

 

「わたしのお宝がーー!」


 メルアはわんわん泣いている。


「......あ、あにょ、ちょっにょ、おりぇ......にゃばい」


「あーシンジがほっそほそになってるーー!」



 そうメルアの声が聞こえオレは意識を失った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ