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やり直しの大魔王の弟子  作者: 曇天
27/63

解決

「いやだね!」


 オレがリブーストで回りの者たちを叩き伏せる。


「いいんですか! 

 この子供が死んでも!」


「いーよ! 殺せるならね!」


「ふざけるな!

 できないとでも」


「メルアキッック!!!」


「ふごっ!」


 メルアがハルンの顔面にキックすると、ハルンの眼鏡がとんだ。


「お金払いなさいよ!

 約束したでしょ!」

 

「なんで!? お前が!!」


「うむ、我が助けたからだ」


「な、お前いつの間にそこに!!」


 後ろにいたベルをみてハルンは驚いている。

 そしてローブをはきどる。


「これは!? 人形!!」


「そうだよ。

 それはなけなしの金で買った人形だよ!

 お前のせいで夕食なしだ!」


「なんだと!?」


「姿も魔力も隠してるメルアとリーゼルが捕らえられたならば、何かそれを発見するものをもってるのだと思うてな。

 人形にお主のマントを羽織らせてたのだ」


「だが、なぜお前を見つけられなかった!?」


「我は魔力でできた存在だからな。

 その魔力のないものをみる眼鏡とやらでは見えぬよ」


「魔力でできた......

 まさか魔族か!!」

  

「そんなことよりお金払え! 1000万パンチ! パンチ! パンチ!」


「ぶべ、ぶべ、ぶべべ!!」


 ハルンをメルアが殴りまくる。


「この魔法剣、ゴーレムすら切り裂けるんですよねぇ......

ちょっと試してもいいですかぁ......」


 ゆらりと剣を持ったリーゼルが近づく。


「ひいいいいいいい!!」


 ハルンが後ずさりする。


「まて、まて、斬るんじゃない! リーゼル止めろ!」


「どーしても! どーしても! 斬りたいんですぅ!」

 

「じゃあ、そこの人形でも斬ってろ!」


 そういってオレの作った人形を指差すと、リーゼルは人形を斬りまくってる。


「きゃははは!! きれるぅすごーい、きれるぅー!」


(やべーな、あの子も......

 オレの周りに普通のやつはいないのか)


 取りあえずハルンを殴り続けるメルアを止め、オレたちはワーカード商会にハルンを付き出すことにした。



「ご苦労さまでした」


 オレたちが国に戻るとレスパーは笑顔でそういった。


「で、ハルンについてわかったことは、お主のことだもう調べてはついるのてあろう」


「そうですね。

 ハルンに古代の魔法技術を教えたものがいるということぐらいですかね」


「そいつに教わった魔法技術からあのマントを作ったのか」


「ふむ、古代の魔法技術を持った何者かが後ろにいるのか......」


「で、でもちゃんと仕事はこなしたわよ!

 お金払わないなんて言わないわよね!」


「ええ、報酬はお支払しますよ」


 そういうと袋をどさっと机においた。


「皆さんは1000万の借金を返されたあととうされるのですか?」


「家建てて優雅に暮らす、悪いか」


「なるほど、確かにワーカードさんやハルンからえたお金がありますからね」


「そんなことまで知っているんですか!?」


 リーゼルは驚いていった。


「前々から思っていたが、お主なぜ我らが1000万の借金をしていると知った。

 お主がメルアに賭け事にさそったのか、仕事を受けさせるために」


「そういえばメルアさんと銀行に行く途中急に賭け事に誘われました!」


「あ、あんただったのね!」


「さあ、どうでしょう?」


 レスパーが笑みを絶やさずそういう。


「それより、家を建てるならば優秀な大工を紹介できますが」


「いらん! お前キライ。

 イケメンだしお金持ちだしイケメンだし、なんかうさんくさいから」


「残念です。

 わたしはあなたたちが好きなんですがね。 ではまた」


 オレたちはレスパー邸からでた。



「全くつかめぬ男だ」


「私をはめるなんて覚えてなさいよ! 下等で欲深な人間め!」


「いや、お前だよ欲深なのはアホ妖精!」


「なんでよ! イカサマかもしれないじゃない!」


「でも皆さんはこれからどうしますか?」


 リーゼルはみんなに聞いた。


「オレはさっき言ったように家建てて暮らす」


「わたしもーー」


「うむ、我はあやつに会いにいってみるか」


「ボクはあるアイデアが浮かんだので工房に帰りますね」


 リーゼルとわかれオレとメルア、ベルは家を建てるため大工を探した


「ベルもやっぱりオレたちと暮らすか」


「いや、お主たちが心配だからな。

 家が建つまで見届ける」


「おいおい! オレを子供扱いか大丈夫だって!」


「心配性ね! わたしがいるから大丈夫だって!」


「いや二人まとめて不安だからだ」



 ベルは困った顔をして言った。




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