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砦の城

ルバートに着いて7日後、アメリア達は城へと出発した。

馬に乗れないアメリアを考慮し、進みはゆっくりだった。そして途中の町で1泊し、次の日の昼過ぎにやっと城に着いた。王都を出てから10日後だった。


城の正面玄関には、アレックスの妻であるリズが待っていた。

「遠いところ、よくおいでくださいました。これから、よろしくお願いしますね。」


「今日はお疲れでしょうから、城の案内は明日にしましょう。まずは部屋で休んでください。夕食は一緒に食堂で取りましょう。」

アレックスの提案に、2人は頷いた。


2人はアレックスの後ろを歩く。思いの外、距離があるようだ。

「けっこう遠いのね。迷子になりそう。」

アメリアの顔は不安げだ。ウィルも覚えられるか自信がない。


「少しずつ覚えていけば大丈夫ですよ。あなた達の住まいは東棟になります。私たちは南棟。西棟は兵士の詰所、北棟は厩舎や武具倉庫。まずは、それだけ分かれば十分です。」

アレックスはサラッというが、方向音痴のアメリアには、かなりハードルが高い。


食堂って、叔父様たちが住んでいる南棟よね? 建物が違うなんて、迷子になる自信しかないわね。ウィルから絶対に離れないようにしないと。そうだわ! 食事の中でお手洗いに行かずに済むように、今から水分を控えましょ。それと、、、


「メル! どこに行くんです?」

突然のウィルの声に、アメリアは現実に戻された。迷子について考えるあまり、前を歩くアレックスが曲がったのに気づかずに1人で直進していたらしい。

早速、迷子になりかけたようだ。アメリアは、はたして自分はこの城できちんと生きていけるか、とても心配になった。




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