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1話:守るために①

短くなりました。ちゃんと続けられるように頑張ります。

ラボの自動ドアを通ると、薬品やら鉄やらが混ざった匂いがして顔をしかめる。俺はそのなかを足早に進み、目的の場所につくとその部屋のドアを思いっきり全力で開ける。


(バアン!!)


「うわっひゃあっづあああああああ!!」


部屋のなかにいた男はすっとんきょうな声をあげて、カップをひっくり返し顔面に珈琲を浴びて悶えていた。俺はしたり顔をしてそいつに声をかける。


「はははははははは!!!よう、ダルカー!元気してるか?」


しばらく返事はなかったが、やがて落ち着いたのかいつもの口調に戻って話し出す。


「...クリフ君。私は君を許さないが、よく来てくれたね。ありがとう。」


「いいってことよ。オイラとあんたの仲だろ?」


憎々しげにこちらをにらむダルカーを尻目に、俺は部屋の中央に設置してあるソファーに腰掛け、息をついた。

あの電話の後、超特急でショートカット(俗にいうワープゾーン)が設置してある場所へ向かった。テラには念のため、家の外にでないように言っておいてはきたもののおそらく効果はないだろう。うちの弟はとても探求心が高いのだ。そのまま元気にすくすくと育っていってほしいと切に願う。

そして研究所についたとき先ほど行ったいたずらを思いつき、今に至る。俺は懸命に顔を冷やしているダルカーに向かって早速本題に入ろうと尋ねた。


「で、頼みってなんだ?まさかアイツの足止めしろとかなんとかいうんじゃないだろうな?それならオイラはごめんだ。オイラが戦えるのは『試練の間』だけだからな。」


「...大丈夫だよ。君は今回はもう、戦わなくていいからね。というか戦ったところで無駄ってことが前の時間軸でわかったから、それは時間の無駄さ。ただ時間稼ぎをするっていうところは合ってるよ。」


「...?」


よく分からないことを言うダルカーに向かって首をかしげていると、それを察してくれたのか説明しだした。


「クリフ君、君は存在を突き動かすものって何か、わかるかい?」


「何だよ、突然。」


「いいから。」


「ええ...。」


そんなに突然いわれてもわからないんだが...。

俺はとりあえず適当なことをいっておくことにした。


「愛とか?」


「さっすが、正解だよ。やはり君でなきゃダメだねえ。」


「わお、そりゃあビックリだよ。」


どうやら正解してしまったようだ。適当ってすごいなあ、、、。

ダルカーが続けて話し出す。


「モノに向けての『愛』、ペットに向けての『愛』、友に向けての『愛』、そしてLOVEの『愛』とかいろいろなものに『愛』は結び付いているんだ。」


ダルカーはテンションが上がってきたのか身振り手振りがついてきた。それも伝わりにくいジェスチャーでだが。いや、正直興味ないんだが


「私は考えた、『愛』は人を突き動かすことが出来ると言うのならば、その力で人を止めることが出来るのではないか、という仮説をたてたんだよ。」


「はぁ、、、。」


なるほどなあ、、、。俺もう帰っていいかなあ、、、。

俺がうんざりしながら聞いていると、ダルカーは


「そこでだ、クリフ君。本題の君への頼みのことなんだがね。」


ようやく研究のことについては話し終えたようだ。ちなみに短いとか思ってるやつ、いるだろ。これ編集の力でまとめられてるだけでな、実際は2時間以上喋り続けてるんだぜ、、、?このレベルでまとめられる話を二時間もされれば流石に堪えるよ(泣)

そんなことを考えながら答える。


「ああ、俺にできることならなんだってやってやるよ。さぁ、俺はいったい何をすればいい?」


ちょっとカッコつけたかったのでカッコつけてみた。恥ずかしかった。二度とやらない。くそったれ。

そしてこの後、俺はこれを言ってしまったことを心の底から後悔するのであった。


「じゃあ、あれとちょっとラブコメしてきてクリフ君。」


この衝撃のダルカーの発言に俺は数秒フリーズしたのち、その意味を頭の中で数分かけて理解し、さらに数秒考えたうえでいい放った。


「なめんな。」










ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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