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正義の理想と現実 ①

たいへんお待たせ致しました。

(アランside)



稀人(まれびと)】というのは、稀に現れるから稀人なのだ……

だがしかし、この数十年間…特にユイナーダ王国及びその周辺国での稀人の出現率が高過ぎる。



ネットに飢えていた稀人達が【魔道ネット通信・HMT(本物の稀人通信)】に食いついたおかげで相当な人数を把握できた。

その数、各国合わせて3000人以上……



これってもう【稀人】とは言わないのでは?

先日のギドラの件では、彼らが協力してくれたおかげで助かった部分もあるが、いかんせん多過ぎるのも問題だな。



国に貢献してくれている者もいるのでだいぶ助かったはいるが……



それは良いのだが…部下の報告によると、最近稀人の作った村がいくつか出来ているそうだ。



稀人同士で支え合い、この世界で大人しく生活してくれるのなら問題ない。

だがもし王制のこの国で【民主主義】などを唱えて民衆を扇動し、クーデターなど起こされたら、たまったものではない!



何故突然、そんな話をしているかと言うと……

久しぶりにお忍びで城下の視察に来た俺の目の前で、《()()()()()()()()()()》やそれに関する《()()()()》をし、《()()()()()()()()()》をしている馬鹿共がいるからだ!



王都の大広場において、()()()()()()()()()()()()()をしている……

今の情勢であり得ないだろう。



人は集まっているが、途中で白い目を向け立ち去っている。

中には、睨み付けている者も……



もちろん署名する者など1人もいない。

まぁ今の王家の人気からしたら当然か……



だがそのうち数人が、その場に残ってスマホで撮影し始めた。

おそらく【HMT】に流すつもりだろう。



ちょっとまずいな……

早急に第四騎士団を呼ぼう。



グループのリーダーらしき演説をしている人物は、如何にも()()()()()()()()()()()()と言った様な()()()()()の稀人らしき女だ。



もちろん、俺の好みではないがな!

だが、どこかで会った気がする……



やばいそちらをずっと見ていた為、目があってしまった。

するとなにを勘違いしたのかニコニコと嬉しそうに、()()()()が近づいて来る。



当然、お忍びとはいえ護衛騎士もいる為、そう簡単には近づけさせないがな。



さて…先程通報もしたし、そろそろ第四騎士団が到着するだろう。



「お前達!誰の許可を得てここで演説をしている!?」



おや?騎士団より先に衛兵隊が来たな。



「えっ!?ここは、自由に使える広場ですよね?

私達が使っても問題はないはずです!」



イヤイヤそんな訳無いだろう。

元の世界でも、駅前や広場での演説やビラ配りは許可制だぞ!

しかもやっているのは()()()()()()だからな!!



衛兵隊と()()()()達が揉めている間に第四騎士団が見た目豪華な()()()()()()()()でやって来た。



あの馬車は、かなり頑丈に出来ているので、魔力の高い貴族や稀人の犯罪者専用に使われているのだ。



作ったのはもちろんサイド伯爵家。



()()()()は、捕縛(お迎え)に来た第四騎士団のイケメン騎士を見て嬉しそうに馬車に乗せられて行った。



一方、彼女と一緒に来ていた仲間達は、後から来た普通の護送馬車を見て、顔色は真っ青を通り越して真っ白……



彼らはようやく自分達の立ち場が、非常にマズい事に気がついたのだろう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


(翌日…特別取り調べ室)



「では、取り調べを行います。

私は取り調べ官のA。

あちらは取り調べ官のBです。」



【取り調べ】と言われて取り調べ官を見る#お花畑女#は、訳が解らないといった表情をしていた。



「えっ?取り調べ?何でですか?

私達はただ《民主主義の素晴らしさ》を人々に伝えているだけです!

(それに何で昨日のイケメン2人じゃなくておじさんなのよ…… ) 」



取り調べ官2人は呆れ顔だ。

何で自分が捕まったかも理解していない様だな……



「はぁ~もう仕方ない、取り調べを始める。

君…名前は?何処から来たの?」



しかし女は、取り調べ官の質問を無視……



「あなた達みたいな下っ端じゃなくて、もっと身分の高い人を呼んで!

お話しにならないわ!」



そう言ってそっぽを向いた。



いやいや、君を取り調べてるの第四騎士団団長で侯爵だから。

充分身分は高いよ。



女はそれきり『()()()()()使()()()()()』と言って、黙ってしまった。

もちろんこの国の法律に、そんな物は無い。



「仕方ない…私が話をしてみよう。」


「えっ!しかし殿下が直接話を聞く様な相手では!?」



別室でモニターを見ていた俺は、#お花畑女__・__#を見ているうちに、どうしても話しをしたくなった。



どこであの女を見たのかを思い出したのだ。

それは今生ではなく、前世での事だった。



俺の親友をあの()()()()()()()で追い詰め、自殺未遂に追い込んだ最悪な奴だ。



スリの女を捕まえた親友を『チカン』呼ばわりして、スリを逃した馬鹿女。

その所為で親友は会社をクビになり、俺が駆けつけるのがもう少し遅かったら、自殺していた。



幸いと言っていいか、すぐにそのスリの女は窃盗容疑で逮捕された。



親友からスリ取った財布に入っていた某アイドルのファンの集いに、親友のチケットを使って参加しようとしていたところを、スタッフに止めらたそうだ。



偶々その時のスタッフが親友と顔見知りで、事件の事もあって番号を覚えていたのが功をそうした様だ。



その裁判の途中…【名誉毀損】で訴えられたあの女は姿を消した。

それがまさかこんな所にいるとはな……



因みに親友は無罪が確定した後、俺の会社で働いている。



昨日の内に仲間を取り調べた結果…あの女はやはり()()()()()()()()で、稀人のスキルを使って勝手に犯罪奴隷や借金奴隷を解放していた様だ。



村から着いて来ていたのは、あの女の口車に乗った者達だけ……



まぁそりゃそうだろう。

見つかったら、奴隷に逆戻り。

あの女は、違法に彼らを解放していただけだからな。



彼らの罪が消えた訳ではない……



村の場所を特定して直ぐに騎士団を向かわせたが、既にもぬけの殻だったそうだ。

おそらくあの女が王都に旅立って直ぐに逃げたのだろう。


















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