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フライドポテト

作者: 椎木 普

袖丈の短いコートを着せられ恥ずかしそうに真っ赤に冷えるあたしの手が迷子になる。

起きないように手を伸ばしたのだけれど。

起きてしまえばあたしはまた遅刻してしまって結局行くのを辞めてしまうのだ。

迷子になってしまった手を適当にふらつかせもうとっくに空っぽのコップへやって口につける事で言い訳して。

そのうちまた目を閉じたあなたはさっきの事、もう夢とごちゃごちゃになってるんでしょ。

あなたがあたしに触れるのは決まって不機嫌な時で、あたしは「うん」とも「すん」とも言わないよ。

髭、剃った方がいいのに。

起きないでって後ろを向きながら起きてって手で触れてみる。

「この家寒いから、1番安いストーブ割り勘で買おうね。」

聞こえてるくせに返事はしない。

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