表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/94

第13話 お荷物軍団がやってきた!

 日本から職員が何人もやってくるらしい。

 そういう噂を聞きつけました。私が来てまだ1、2週間の頃です。

 どうやら、支店長は現場の数を増やす気満々らしいです。

 今、私たちのいる現場にとりあえずつっこんで、こっちのやり方を学ばせるというつもりのようです。

 それを聞いたM籐さん曰く、


「この現場に、日本人何人も突っ込んだって無意味だろう。そんな金があるならローカルスタッフ増やせ」

 

 M籐さん、あなたがそれいっちゃおしまいです。

(まあ、この人、基本的に支店長と仲悪いですけど)


 じっさい、この現場ではすでに私というお荷物がいて、はっきりいって今でさえ、私のやることがないのに、新たに増えたとして、彼らはなにをやるというのか?

 まあ、研修と割り切るしかないね。


 いざ、彼らはやってきました。それも若い衆ばっか。

 一番若いのはまだ2年目。


 おいおい、いくらなんでもかわいそうだろう。ある程度日本で仕事覚えさせてから呼べよ。


 なにせ、こっちじゃ、細かいことはぜ~んぶ、ローカルスタッフがやってくれますから。マネージャーの仕事は覚えても、細かい実務がなにもできなくなるぞ。


 会社はなにを考えてるんだろう?(たぶんなにも考えてない)


 なんにしろ大所帯になった我々は、寮もなんとかビレッジ内に隣接する家を借り、第二寮を設置。さらに新たなドライバーを雇い、ワゴン車も購入。


 ひゃっほおお。なんにもできないお荷物軍団参上!

 ワゴン車に乗って、集団でGO、GO!


 かくして集まった未来のプロジェクト・マネージャーたち。

 しかし彼らの半分は、プロジェクトマネージャになることもなく、数ヶ月で日本に帰ることになるのでした。

 帰国組と残留組の差がなんだったのかは、わからない。

 たぶん、能力や適正とは関係ないことだったのでしょう。


 結果的に残ったのは、私とY君、2年目のK野(こいつが一番なじんでたかもしれない)。 そのへんのところは、また別の機会に……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ