花村、お願いだから普通にしてくれ
「はぁー、もう嫌だ…」
「ん?どうしたー?にっしー」
「ん?あー、お前か野尻」
こいつは、野尻司。俺の唯一の親友
「あっ!!あれだろ?花村と色々あったんだろー?」
「ああ、聞いてくれよ!!野尻!!」
俺は、花村との事を全て話した
「ヤベーな、花村…でも、ちょっとわかるかも…」
「な!!ヤバイだろ!?で、最後なんて言ったんだ?野尻?」
「え!?な、なんでもねーよ!!任せろ!にっしー、にっしーの後ろ守るぜ」
「おお!!ありがとう!野尻!!」
俺の親友!!
「西山くーん!!」
「ゲッ!!花村!!」
「なんですか!?その対応!!私は幽霊じゃないですよ!!プンプン」
花村も普通にしてれば可愛いんだけどなー
残念だ…
「あ、もしかして今、私の事可愛いとか思ってましたかー?そして、残念とかおもってたでしょ?」
!!!なんでわかんだ!こいつ、こえー!!
「はぁ!?思ってねーよ!!てか、なんで来んだよ用事とかどうせねーだろ!!」
「用事がないと来ちゃダメなんですか?」
ぐは!!ダメなんですか?とか可愛すぎるだろ!何なんだよ!!こいつ!!
「べ、別にダメじゃねーけど…」
こう言うことされるとドキドキするだろ!!
「西山君の顔が見たくて来ちゃいました!!」
「来んな!!てか、一眼レフ構えんな!!」
「ちぇー、西山君の顔撮りたかったのにー!!」
「お前じゃなければまだ、いいけどな!」
「あっ、なら!!ねーねー!!」
「はぁ!?ふざけんな!!花村!!」
てか、こいつマジなんなんだよ
なんで、俺の顔が好きなんだよ…
「なー、花村。なんでお前、俺の顔好きなの?」
「えっ!?そ、それは…」
なんか、花村が照れてる可愛いな
でも、なんでパット言わねーんだ?
「それは…恥ずかしいから言わない!!」
花村は俺にアッカンベーをして帰ってった
「本当に何なんだ、あいつは。本当に普通にしててくれれば告白もOKしたのになー」
よく、見たら時計がもう6時になっていた
「ヤベ、早く帰らねーと」
ドン
「いたた」
小柄な女の子にぶつかってしまった。
「わ、悪い怪我ねーか?立てるか?」
俺は、小柄な女の子に手を差し伸べた
「すみませんでした!」
小柄な女の子は俺に謝ると走って行った
「さてと、帰るか」
「あの手だ!!あの手だ!!あの手だ!!見つけましたです!!私の愛しの手を!!」