其ノ壱 調査結果報告書
第136回調査結果報告書<<国家機密書>>
調査団第一支部 指揮官:田上 秀次
監視官:榊 真紀
調査員:〜(中略)
以上24名による調査結果
1.以後異星人を『P』と記し、第一支部監視対象にあたる異星人を『P1〜P6』と記す。
2.以後監視官:榊 真紀第一対象である異星人を『P1』と記す。
[身体的特徴について]
▼外見▼
人類の平均身長・体重の三分のニ〜二分の一が平均体型にあたる。
主な特徴として、やや大きめの頭部、顔面の約半分を占める眼球(瞳孔の有無不明)、性器が無い、等挙げられる。
総合的に旧人類が作り出した想像上の『宇宙人』と酷似。
他、基本的に声帯を持たず(一部例外あり)仲間間の意思伝達方法は不明(※解析不可)
個人毎に役割が決められているもようで、中には変体能力や浮遊能力を持つ者も居る。
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(中略)
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▼内面▼
現時点(2XXX年7月2日)では凶暴性感じられず。人類への敵対心の有無は不明。
人類との意思疎通方法はPからの思考伝達で成り立つ。また、その相手は万人に務まらず、P自身に選ばれた人間のみが意思疎通を可能とする(選択基準一切不明。調査難航)
好奇心は旺盛だが、現時点では人間観察の域を出るものではないとの結論。
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(中略)
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[P調査団第一支部調査経過]
※一部抜粋
2XXX年7月3日
午後4時33分。○○市○○町4-32(榊邸裏の空き地。所有者"榊 治夫")に、直径約120mの円盤型飛行物体が墜落。
同日10分後、負傷した一名の異星人確保(その異星人にある右腕の痣より『P』と命名)
他数百名も救助。直後に隔離。
2XXX年7月14日
政府要人による緊急会議の末、研究者総勢1万名による調査本部立ち上げ。
市民の安全確保、Pに関する情報の収集、動向の監視、一定箇所への隔離を命じ、同時に第一支部〜第五支部を立ち上げる。
2XXX年8月11日
第一支部調査対象P1は意思伝達の対象に『榊 真紀(現監視官)』を指定。
同日より監視施設内共同生活開始。
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(中略)
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2XXX年3月16日
追加監視対象としてP2〜P6が指定施設内へ移動(P6は第三支部より移動)
榊監視官の管理対象となる。
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(中略)
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(中略)
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(中略)
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以上。ここに記す全ての情報、記録を機密事項とし、外部への持ち出しを禁じる。