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プロローグ〜例えばの話〜
『例えば』の話。
例えば、UFOを見てしまった場合。
例えば、それが家のすぐ近くの空き地に突き刺さるようにみっともない形で墜落した場合。
例えば、暫くしてその中から既存の宇宙人キャラクターグッズそのまんまの生物が、腰をさすりながら這い出て来た場合の話である。
目が飛び出る程驚くのか。
グロテスクなその生物を前に恐怖を感じただただ震えるか。
はたまた唖然とするばかりか。
因みに、以上の状況を実際に経験したラッキーボーイを私は知っているが、彼は"腹を抱えて笑った"らしい。




