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第2話 大沢

「大沢夢戸です。」

 ____嫌な予感がする。

 ゆうきは、転校生から妙な気を感じ取った。

 そして、反射的にこんな思考が頭をよぎる。

 ____転校生こいつと関わってはいけない!!!

 紹介を終えると、先生が少女の席を指定した。

「そうだな・・・十和田の後ろが空いてるな」

 ____よりによって後ろかよ。

 ゆうきは嫌悪的な雰囲気を漂わせるが、結局後ろに決定。

 夢戸はにっこり笑いながら、ゆうきによろしくと挨拶をした。

 夢戸は優しそうで美しい容姿に、繊細な身体の持ち主だ。

 そんな印象からか、次第に嫌悪感は薄れていった。

 ____挨拶されたのに、無視は酷いだろ。

 自分の先程の思考を責め、笑顔で挨拶を返す。

「こちらこそ。よろしく」

 ____まったく、人間ってのは、コロコロ変わる生き物だな、オイ。

 と自分にツッコんだ。


HRが終わり、休み時間だった。

 ゆうきの後ろの、数分前までは空席だった場所は、とても賑やかなことになっていた。

「ねえ、どこから来たの?」

「何中学出身?」

「何の教科が得意?」

「好きな番組は?」

 定番の質問やどうでもいい質問など、さまざまな質問が飛び交い、夢戸は一つ一つ丁寧に笑顔で応答していく。

 転校生が来た学校では、よくある光景だ。

 が、しかし、夢戸を囲む人数はざっと30人、いやそれ以上だった。

 しかし、そのクラス内でも一人だけ転校生に飛びつかない生徒がいた。

 十和田ゆうきである。

 ____まったく、スターかっつの。

 ゆうきは冷静にこの状況に合ったツッコミを考える。


 一時間目 体育の時間 運動場

 夢戸は、走りには自信があり、今日の女子達のタイムでは軽々1位をとった。

 勿論、生徒皆に一目置かれた。


 二時間目 理科の時間 理科室

 勉強は得意な夢戸。なんでも、県模試では5本の指に入るほどだそうだ。

「すごーい!大沢さん勉強もできるなんて!!」

 夢戸の隣の席である女子が関心を持つと、理科の教師である松本先生がすかさず誘う。

「ほう。じゃあ大沢、この問題解いてみるか?」

 大沢は返事をし、黒板の前に立ち、先生がいつも1問は用意をする難題を解き始めた。

 すると、なんと数秒で解き終わった。しかも、正解である。

 そしてまた、みんなが尊敬の眼差しを大沢に向ける。

 三時間目も四時間目も、午後の授業も大沢無双。

 たった1日で大沢夢戸は、正条中学校の有名人となった。


 放課後

 ____畜生、今日はなんて日だ。

 ____そんなに転校生が珍しいかってのっ。

 ____いっそ、俺も転校したい気分だぜ。

 夢戸に少々の嫉妬をしながら、寂しく一人で下校していた。

 その途中、いつも帰りに立ち寄る駄菓子屋に入る。

 そして、暫く駄菓子屋でお菓子をチョイスしていた。

 すると、駄菓子屋の近くの裏路地から逃げ去るように走ってゆく少女を見つける。

 興味を持ったゆうきは、その少女を凝視した。

 見覚えのある制服、ロングヘアーで繊細なルックス。

 ____大沢か!

 ____あいつ、あんな路地でなにやってたんだ?

 気になったゆうきは、裏路地を除きに行った。

 すると、ゆうきは信じられない残酷な光景をめにした。


 目の前には、ヤクザらしき人物が二人倒れていた。

 それも、顔を真赤な血で染めた状態で・・・

2話です。

どんどん話作るの困難になりますね。。。

やりがい感じます

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