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苦手な方はご注意ください。

ショートコント『訪問』

作者: 曲尾 仁庵

どこまで想像させられるか、勝負!

 ピンポーン


「はーい」


 ガチャ


「ようこそ地球へ」

「規模がでかい」


「どちら様ですか?」

「名乗るほどの者です」

「じゃあ名乗れよ」


「何か御用ですか?」

「いえ、そろそろお暇しようと思いまして」

「何しに来た」


「申し遅れました。私、こういう者です」

「名刺?

 ……『こういう者』、ですか」

「はい。『こういう者』です」

「結局誰だよ」


「玄関先で立ち話もなんですし、帰っていいですか?」

「なぜ来た」


「まあ、帰るならどうぞ」

「それが客に対する態度か!」

「急に怒り始めた」

「田舎者だからってバカにするなよ!」

「バカにはしてるけどポイントはそこじゃない」

「……これが都会の洗礼か」

「おそらく都会は関係ない」

「もう帰りたい」

「帰ればいいだろう」

「その手に乗るものか!」

「乗ってくれ頼むから」

「危うく騙されるところだった」

「そんな意図はない」

「はっ」

「何かに気付いた顔」

「ま、まさか……」

「何に気付いたんだよ」

「俺が道産子じゃないことに気付いて――?」

「衝撃の告白」

「頼む! このことは是非内密に!」

「土下座するほど!?」

「もうお嫁にいけない!」

「その点については完全に同意する」

「あなたを殺して俺も死ぬ!」

「飛躍が過ぎる」

「返答や如何に!」

「急に時代劇」

「あたい達、もう、終わりね」

「始まってもいねぇよ」

「キッズリターンかよ!」

「拾うな偶然だ」

「ちょっとうまいこと言った顔してましたよ」

「……恥ずかしっ」

「どうやら俺の勝ちのようだな」

「……何かが負けてしまった」

「いい勝負だった。また会おう、アデュー」

「憶えてろ! 次こそは――!」


「……結局あいつは誰で、何だったんだ」


さあ、勝敗や如何に?

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