竜級令嬢の誕生日
幼年編の語り口調は璃々視点です。2章からは書き方が変わります。タイトル上区切りがつきにくかったので長めです
リリーは気付けば真っ白い空間にいた。だがそれも気に留めずリリーは泣き続ける。
「リリーちゃん?」
声を掛けられ顔を向けるとそこには黒髪黒目の少女が立っていた。
「私は璃々、リリーちゃんの身体に転生する事になっています。」
「リリちゃん?似た名前だね、変なの。消えたくないけどここで消えるのが私の役目なんでしょ?」
「ううん、リリーちゃん、私今までのリリーちゃんの人生見させて貰ったよ。リリーちゃんの身体もリリーちゃんの人生もリリーちゃんの物だと私は思う。」
「でも私が役目を果たさなかったらリリちゃんが消えちゃうんじゃないの?」
「うーん、だからね考えたんだけど、私ねリリーちゃんの中で居候しようと思うんだ。」
「イソウロウ?」
「うん、一緒に住むって事。リリーちゃんと一緒に人生を楽しんでリリーちゃんが困ったときには私がアドバイスしてあげる。」
「じゃあ私消えなくてもいいってこと?」
リリーは嬉しそうに目を見開いた。
「そうだよ、リリーとリリ、二人で一人になって楽しく生きようね!」
「うん!」
「ふむ、そのような結論に至ったか」
「ヴァース様今までの全部聞いてたんですか??」
「勿論じゃとも。リリーの身体はあのバカ竜どもが力を注ぎ過ぎたせいでお主ら二人分の魂が入っても余裕なくらいじゃ。」
「ヴァース様って神様の?」
「そうじゃとも、さてお主らの面白い人生の祝福代わりにお主らに次元魔法というものを教えよう。次元魔法とは物を亜空間に収納したり思考だけで会話したり行ったことのある場所に自由に転移したりできる魔法じゃ。お主らくらいしか使えん魔法じゃな」
「そんな便利な物教えてくれるんですか?」
「うむ、次元魔法を使うためにはマイナス次元というものを理解する必要がある。この話はリリーには難しいかもじゃが、世界に存在するものは全て正の次元で繋がっておる、例えば岩というのは3次元的につながっておるから塊として成立しておる。逆にマイナス次元とは本来離れているものを無理やり繋げたりくっついてるものを無理やり剥がすものじゃ。璃々よクラインの壺というものを知っておるな?あれは本来離れているはずの壺の中と外が線で繋がっておるからマイナス1次元としてみることが出来る。あれを魔法でマイナス3次元まで昇華させるのじゃ。」
「うーん分かったような分かってないような、想像もつかない話ですね。リリーちゃんは?」
「うーんさっぱり!」
「リリーは天才肌じゃから一回使ってしまえばすぐ慣れるじゃろう。儂がお主の魔力を導いてやろう。」
ヴァースに導かれるままにリリーは空間に穴を開けた。
「これが次元収納じゃ、リリーよやり方は覚えたな?」
「うん!」
「転移魔法や念話魔法もこの感覚を覚えておればじきに使えるじゃろう。さて二人の新たな門出を祝う誕生日じゃ、お主らの旅路に祝福有らんことを」
そうしてリリーが気が付いた時には朝になっていた。
(おはようリリーちゃん)
「おはようリリちゃん!凄い頭の中から声が聞こえる!あれ?なんか身体が大きくなってる気がする?」
そうして鏡の前に立つとリリーは14歳の姿になっていた。身長は150センチくらい、ラピスラズリのような美しいストレートヘアーにルビーのような輝く瞳、胸は,,,まだ成長期なので期待したいところだ。
(うっわリリーちゃんすんごい美少女じゃん白い空間で会った時も思ってたけど育つとこんな綺麗で可愛くなるんだね!むふふ、これがワタシの身体でもあるのか、よきかなよきかな)
最後変態臭い思考が漏れていたがリリーは気にも留めなかった。するとメイド姿のヴィーナが入って来る。
「リリー様、お身体が、いえもうリリー様ではないのですね転生された方お名前をお聞かせください。私はヴィ」
「ヴィーナ!私だよ!リリーだよ!」
そうやってヴィーナに飛びつく
「リリー様⁉お役目は?転生される方は?」
「そのことについてはお父様とお母様の前で話すね」
そうして王竜一家が集められた。
「かくかくしかじかで、神様が出てきて、結果的にお父様とお母様が私の身体を強くし過ぎたから出来たっぽい!」
「なんと!リリよリリーを尊重してくれた事に感謝を示そう。この真黒竜ノワールの名においてお主らに最後まで力を貸そう。」
ブランは今日も泣きじゃくっていた。
「リリー、もう会えないと思っていたのに。リリちゃん本当にありがとうね。私も真白竜ブランとして力を貸しましょう。ヴィーナ今日もご馳走の用意を、里中の竜を招いて祝いましょう」
「お父様、これからの事でお話があるのです。」
「ふむ、聞こう。」
「私、リリちゃんと話し合ったんですが里を出て旅に出ようと思います。」
「転生者に成り代わった時点で里から出そうとは思っていたが、リリーお前を里から出すのは話が違う。ここには友人も家族もある、リリーが心から旅に出ようと言うなら止めはせん。人間の言葉に可愛い子には旅をさせよというらしいしな」
「ありがとうございます!」
「祝いの席で皆に告げるがいい、旅支度を忘れずにな。それとお前の旅の道連れに候補がおる。声をかけておこう。」
(明日から旅支度だねリリーちゃん!)
高評価・ブックマーク身に余る光栄ぇぇぇぇぇぇイ!!!
次話も是非ぃぃぃぃぃヨロシク!!




