竜級令嬢の誕生日前日
その後リリーはボーグにイジワルされることもなくなり4人で仲良く遊ぶ日々を過ごしました。そんなこんなでいつの間にか約5年経ち今日はリリーの10歳の誕生日前日です。今日も昼間はボーグ達と遊んでいるのでした。この数年の間にニルヴとマネンは無事飛べるようになり3匹と一人の身体はかなり大きくなりましたその中でもボーグの身体は一際大きく育っています。
「なぁお前ら、俺遂にブレスを出せるようになったんだ。リリーほどじゃないが」
ボーグの告白は3人に衝撃を与えました。
「遂にやったわねボーグ!」
「また僕先越されちゃったよ」
マネンとニルヴは称賛を送ります。
「頑張ったねボーグ!」
リリーが称賛を送るとボーグは嬉しそうに鼻から炎を出しました。
「そ、それじゃ行くぞ!」
ボーグは大人竜達に比べたら長い溜めをした後勢いよく黄色い炎を吹きました。まだ炎の圧縮が甘いですがそれはこれから修練すればいいだけの話、まぁこれがリリーにブレスを見せる最後の機会なのですがそのことを今ここにいる全員知りません。
「俺、ブレス吹けるようになったけどもっと練習して強いブレス吹けるようになったら大人たちに伝えて祝って貰うよ。」
「そう!頑張ってね」
「私だって負けないんだからね!」
「僕も練習しないと」
そうして4人は解散しましてリリーは帰宅します。家では誕生日の前日だというのに普段の誕生日より豪勢な食事が用意され神妙な空気が流れていました。
「お父様?今日は誕生日前日ですよ?もしかして間違えられました?」
「いや決して間違えてはおらん。お前の誕生日は明日だ。そして今からお前に大事な話がある。」
「大事な話?」
「そうだ、明日お前の身に起こる事だ、我とブランがお前を生み出し育てるよう神に言われたのは知っているな?」
「それでヴァーニャおじいさんの病気が治ったんだよね?」
「ああ、だがお前を生み出した理由については教えてなかった筈だ、お前の肉体を強く作り育てたのには理由がある。」
「理由?」
「明日、お前の10歳の誕生日に起こる事だ。お前の身体はある転生者を受肉させるために作られたのだ。」
「えっ」
「誕生日を迎え転生者の魂を迎えてしまえばリリー、お前の魂は肉体から押し出され消滅するだろう」
ブランは耐えきれず泣き出してしまいました。ヴィーナも普段はメイド姿で表情一つ動かさないのが竜の姿でギャン泣きしています。
その後ヴィーナを含めた4人で食べた食事の味をリリーは覚えていません。リリーはブランに抱擁された後何も考えられない状態で寝室に戻るのでした。ベッドに横たわると不意に思考が冴え色々な感情が浮かび上がってきたのでした。
「やだよぅ消えたくないよぅ、まだボーグ達との約束果たせてないのに、」
リリーは一人で枕に顔を突っ込み泣いていました。そうして夜も更けていき日付が変わる時間になりました。
ここまでがリリーの物語なのでした。
高評価・ブックマーク身に余る光栄ぇぇぇぇぇぇイ!!!
次話も是非ぃぃぃぃぃヨロシク!!




