竜級令嬢の魔法練習1
それから5年が経ちました。リリーは人化の魔法が得意な上位竜ヴィーナにお世話されていますが遊び相手が欲しくなるというもの。ですが竜の里に他の人の子など居るはずもなく同世代の子供竜たちと毎日遊んでいたのでした。
「それじゃ父上、母上、ヴィーナ遊びに行ってきます」
「気を付けていってらっしゃいませ」
「日が沈むまでには必ず帰って来るのよ」
遊び相手はいつも男子のボーグとニルヴそして女子のマネン。集合場所は竜の里の中心に近い王竜の居所を出てすぐの崖を登ったところにある広場です。遊ぶのもその周辺と大人の竜達によって決められています。リリーが登らなくてはいけない崖は普通の人間ではまず登ろうという発想すら起きないほどの崖なのですが幼くして人外のリリーは軽々しく登っていくのでした。
崖の上に登ると今日も全員集合しています。ボーグはリリーが王竜に娘として育てられていることが気に入らないらしくよくリリーの前で威張りっ子として振舞います。ニルヴは人間で言うなら理系の物静かな男の子です。マネンは4人の姉貴分でよくボーグを叱っています。
「よぅリリー!俺様はな、もう空を飛べるようになったんだぜ!お前は飛べないよな、なんせ弱っちぃ人間なんだし」
「むぅぅ、私だって飛べるもん!うーーーおりゃっ!」
そう言ってリリーは先ほど登った崖から飛び降りて華麗に飛び立つ!筈もなく真っ逆さまに落ちていくのでした。
「う、うわーん。痛いよう」
リリーは泣き出してしまいます。普通の人間は100m以上の高さを頭から落ちれば即死なのですが転んで擦りむいた程度の痛さで済んだようです。ボーグはそんなリリーに見せつけるかのように真上を羽ばたいて飛んでいるのでした。マネンはまだ飛べないのですが滑空は出来ます。リリーを追うように崖から飛び降り綺麗な円形ループを描きながらリリーのところに向かうのでした。
「リリー、あんな奴の言う事なんて聞かなくていいのよ」
「だって悔しいじゃん!」
そうしてリリーはさらに泣き出してしまいます。リリーは悔しさのあまりそのまま王竜の居所へ帰り世話役のヴィーナに泣きつくのでした。
「リリー様、私が魔法で人間の姿に形を変えるようにリリー様も魔法を練習して魔法の力で空を飛ぶことは出来ますよ。」
「ホント?ヴィーナ魔法教えてくれる?」
「申し訳ないのですが私では人間の魔法を教えることが出来ません。王竜様のお手を煩わせる訳にもいきませんし,,,そうですね里の東の外れに人間の書物を集めるのが好きなヴァーニャという老竜が居るのは覚えてらっしゃいますか?」
「うーんあの絵本を読んでくれたおじいさん?」
「ええそうです。彼は人間の書物を集めるのが好きで恐らく人間の魔法にも精通しています。彼の元を訪れてみてはどうでしょうか?」
高評価・ブックマーク身に余る光栄ぇぇぇぇぇぇイ!!!
次話も是非ぃぃぃぃぃヨロシク!!




