竜級令嬢の迷いの森
遅れてしまい申し訳ないです。
初日の夜にはログハウスはちゃんと完成し樹海を少し切り開いて次元収納から出して設置した。風雨を凌げる状態で野営出来るというのはとても重要である。寒さは想像以上に体力を奪うのだ。いやこの野生児二人に体力の限界があるのかは疑問があるが。
「お姉さま一緒におやすみなさいなのです!」
「うん!シルヴァちゃん一緒に寝ようね!」
そうしてそんなに大きくないベッドに二人で潜り込むのだった。
「お姉さまの匂いなのです!」
シルヴァはリリーにすりすりしてくる。
「ちょ、シルヴァちゃんどこ触ってるの!えーいやり返しだー」
「きゃーーお姉さまのイジワルなのですーー」
少女二人の微笑ましいイチャイチャを璃々はニンマリしながら眺めていた。
次の夜もそんな調子が続き、問題が起きたのは三日目の昼である
(リリーちゃんさっきから同じ所を進んでない?)
「ほんとだーーこの樹さっき見たよー!」
「シルヴァも自分の匂いが残ってるところを進んでいるのです。」
(これはもしかしてファンタジー定番の迷いの森ってやつなのでは??)
((迷いの森って何?)なのです?)
(うーん代表的なのは幻覚とか精霊の悪戯とか結界みたいなのかなー)
(そう言われるとちょっと感覚に違和感あるかもあとさっきからお日様が葉っぱに隠れてる!)
(シルヴァもうまく匂いを辿れないのです)
(うーーんそれじゃ幻覚のパターンかぁ幻覚を見せるキノコとか魔物が近くにいるって事だよね)
(どうすればいいの?)
(うーん、シルヴァちゃんリリーちゃん二人で正面真っ直ぐに向かって氷の道を作れる?)
「問題ないのです!リリお姉さま!」
二人はそうぞれが真っ直ぐだと思う方向に氷の道を伸ばす。
(二人とも氷の道を辿れば出れる筈だよ!)
二人は顔を見合わせると氷の道の上を一直線に駆ける。暫く進むと背後からギシャーーという魔物の声が聞こえた。二人が振り向くと
「わー動く樹なのです!」
「本で見たことある!確かトレンドっていう魔物!」
(トレントだよリリーちゃん。トレンドは流行って意味ね、まぁ流行の意味が分からないでしょうけど)
トレントは鬼気迫る勢いでこちらへやって来る。
(多分火魔法が弱点だけど火事になっちゃうから絶対使っちゃだめだよ!)
トレントは触手のように枝や根を伸ばして攻撃してくる。シルヴァは軽い身のこなしで触手を避けていくが近接戦闘経験が里のドラゴン相手にしかなく基本ブレスでゴリ押してきたリリーは攻撃を凌ぐのに手いっぱいで次第に追い詰められ、
「ぐはっ」
遂にお腹にクリーンヒットを貰ってしまう。
「お姉さま!」
(リリーちゃん!)
「ぐっ大丈夫っ」
防具なしで常人が受ければ胴体に穴が開き死を免れない攻撃であったがリリーは持ち前の頑強さで強烈な腹パンを食らった程度で済んでいたが、幼い身体に強烈な腹パンというのは重いダメージだ。リリーは吹き飛ばされ意識を手放してしまった。
(リリーちゃん!起きて!次の攻撃が来てる!あれ?何この感覚)
リリーが意識を失った瞬間リリーの身体から猛烈な魔力が溢れ出した。
高評価・ブックマーク身に余る光栄ぇぇぇぇぇぇイ!!!
次話も是非ぃぃぃぃぃヨロシク!!




