竜級令嬢の誕生
王竜の居所にただならぬ気配が顕れます。
「む、この気配、神か」
髭を蓄えた老人の姿をしたまさに神!といった存在、この世界の創造神ヴァースです。
「王竜に女王竜よ突然のことで済まないのだが、丈夫な人の赤子をそなたらの魔法で作って欲しい」
「神よ、説明していただかなければ我らには何が何だかさっぱりわからんぞ」
「詳しくは言えないのだが位相の高い魂を転生させたいのだ。普通の人の子にこの魂を入れれば肉体が耐えられん。天使ほどではなくてよいから丈夫な子を作ってもらいたい報酬としてエリクシール一本でどうだろうか、確か上位竜が病に臥せっておったはずだ」
ノワールはヴァーニャという老竜の事を思い浮かべました。
「恩に着る。我らはその子を作り出せばよいのだな」
「ちょっと待ちなさいノワール、仮にも私たちの子供なんだからしっかり大きくなるまで責任を持って育てないと。ところで神よ、性別は女の子が良いわ!女の子を育てたいと思ってたの」
「そうだな性別は女子でよい。それとその子が転生する10歳までは少なくとも育てて欲しい。では報酬のエリクシールを持っていくがよい」
エリクシールを置くと神は透明になるように消えていったのです。
「人の子一人育てるぐらい王竜にかかれば造作も無いわ。さてブランよ報酬を受け取ったことだし早速作り出すか」
「「魂の揺り籠、大地の血肉、母なる海は巡りて知恵の実りを生む、誕生に祝福を」」
二匹の竜が呼吸を合わせて魔法を詠唱するとたちまち光の粒子が生まれ、集いやがて赤子の形を成しました。
「おぎゃーーーーー」
「あら、人の赤子ってこんな可愛らしかったのかしら」
「うむ、これほど愛い存在だったとは」
「ねぇノワール?こんな可愛いんだしもうちょっと力を注いであげない?」
「うむ、そうだな、どれ、これくらい与えてみるか」
「私はもっと注がせてもらうわねだってこんなに可愛いんだもの」
「む、ズルいぞブラン、なら我は追加で注がせてもらう」
「なら私も追加ね」
こうして王竜二匹の親バカチキンレースによって私、リリーは竜の中でも最上位なほどの力を持って生まれたのでした。
高評価・ブックマーク身に余る光栄ぇぇぇぇぇぇイ!!!
次話も是非ぃぃぃぃぃヨロシク!!




