表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
239/240

239話 始めちょろちょろ中ぱっぱ

早朝からおっさん指導の元、伐採してきた木を切り分けた。


「これで後は乾燥させるだけだ」

「乾燥ってどうやれば良いんだ?」

「基本は自然乾燥。火、焚いて熱で乾かす方法もあるが難しいな」

「ふーん」

「まぁ、早けりゃ3ヶ月くらいだ。物に依っては半年から1年掛かる様なのもある」

「へー、3ヶ月なら意外と直ぐだな」

「っても、一気にやるなよ?」

「やらねーよ」


危ない・・・。


「どういう仕組みでやってんのかは知らんが様子見しながらだ」

「も、もちろん・・・」


3ヶ月。約90日だから90倍の速度にすれば1日で乾燥が終わるとか考えてた・・・。


「アイテムボックス内の指定した物の時間経過速度を早く出来るんだけど」

「意味分からん能力だな」

「ぶっちゃけ・・・90倍の速度にしたら1日で乾燥が終わるとか考えてたんだけどな」

「良いんじゃねぇか?」

「え?」

「90倍なら1分で1時間半だろ?」

「え、あ、うん」

「1時間で90時間だから?」

「4日弱か」

「むしろもっと早く出来ねぇのか?」

「え、いや、出来るけど、良いのか?」

「200倍くらいでちょこちょこ様子見してみるか」

「そんな早くて良いのかよ・・・」


200倍て・・・1分で200分進む訳だから3時間ちょいか。あれ?そんなでもないのか。


「いや、待て。500倍くらいでも問題無いか」

「えっ」

「とりあえず500倍でやってみろ」

「お、おう」


切り分けられた木材をアイテムボックスに収納し、時間の経過速度を500倍に加速させた。


1・2・3・4・5・6・7・8・・・。


「アレ、聞いたか?」

「ん?なにをっ?」


数えてるんだから邪魔すんな・・・。


「エレノアが早速くっついたみたいだぞ」

「いや、数えてんd・・・マジっ!?」

「あんまりジョーの思い通りに事が進んで欲しくはないんだがな・・・」

「そうなのか?」

「アイツは頭でっかちなトコがあるからな。それで上手い事いってる時は良いが、ちょっとでも想定から外れると一気に崩れたりするんだよな」

「ふーん」


子供がいくつになっても親心みたいなものが湧くって事か。


「いや、それでエレノアはどうなったんだ?」

「2人くっついて。その2人は引退する流れになってるっぽいな」

「へー、どの2人?」

「知らねぇよ」

「エレノアに興味無さすぎだろ・・・」


どっちだ?エレノアのイメージは前衛組と後衛組でイメージが分かれている。

脳筋の前衛と賢い組の後衛で。


後衛の2人が早々に見切りを付けたとも考えられるし、脳筋の2人が本能の赴くままに動いた可能性も否定出来無い。

即ち・・・分からん。


「よし。そろそろ確認したいから一旦出してみろ」

「あ・・・」


完全に忘れてた。


アイテムボックスから取り出すと表面はかなり乾いているように見える。


「ふむ・・・」

「どうだ?」

「分からん」

「分かんねぇのかよっ」

「俺は農家だぞ?木の乾燥とか分かるかよ」

「そ、それもそうか・・・」

「でも、変形もしてねぇからな。順調なんじゃねぇか?」

「そうか」


でも、変形してたり割れてたりしたらどうしようもないんだし様子見する必要なんてあるのか?


「そん時ゃ、ちょっと湿らせて上に重し乗せたり板と板で挟んでも良い」

「え?」

「顔に書いてあった」

「マジかよ・・・」

「まぁ、とりあえずアイテムボックスに戻して200倍くらいにするか」

「おっけ」


最初にガッツリ進めて後半で微調整って感じか。


「これって放置しっぱなしだとどうなるんだ?」

「最悪、割れるかもな」

「良かったら?」

「良い感じに乾燥してる」

「その違いは?」

「だから俺が知るかよ」

「運か?」

「かもな」


その後も何度か取り出しその度に倍率を下げて乾燥を進めていった。


「良い感じじゃねぇか?」

「ふむ。これで完成か」


コンコン───。


「音もしっかり乾いてるな。ほれ」


コンコン───。


「なるほど」


これが乾いた時の音か。


「これでやり方は理解したな?」

「まぁ、大体」

「こっからは1人で全部出来るな」

「そ、そうだな・・・」

「別に失敗した所で失うもんも無ぇんだから気楽にやれ」


確かにな。


「「ん?」」


俺とおっさんの周りを光が包み込み、その光は天にも届きそうな程に立ち上っていた。


「なんだ!?」


直感的にこの光は召喚された時の魔法陣と同じ物だと感じた。


ドン───。


おっさんを突き飛ばして、この光の輪から追い出した。


「お、おいっ」


足が地面から離れない。これはどうにも逃げられないっぽい。


「あー・・・帰れたらまた帰って来る」

「絶対に帰って来るって言えっ」

「ははは」



大した言葉も残せないまま光の収束と共に意識が途切れた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ