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238話 高周波ソード

伐採し、枝打ちをして皮を剥いだがまだ切り分けられていない木の行方は明日に持ち越しという事で解散になり。明日、またおっさんが来て教えてくれる事になった。


「ただいまー」

「おかえりなさいませ」

「何か変わった事は?」

「エーリッヒさんがまたしばらく依頼で研ぎが出来無いそうです」

「急だな」

「急な依頼だそうで戻る時期も不明だそうです」

「分かりました」


才能があると思われたリンさんだったが最初こそ楽しみながら研ぎをやっていたが向上心はそこまで無く技術は頭打ちだった。

それに対して手先が器用な癖に研ぎが全然出来無かったエーリッヒだったが時間を追う毎に上手くなっていき、今ではリンさんよりも研ぎが上手くなっていた。


「じゃあ、またリンさんに研ぎをお願いしても良いですか?」

「はい。伝えておきます」


なので基本的にリンさんは研ぎをやらず普通にメイドさんとして働いてくれている。


「直ぐに夕食になさいますか?」

「はい、お願いします」

「畏まりました」


そして、シェリルさんもリンさんもマーシーさんから現在進行系で料理を教わっているので、俺好みの味付けを家に居ながら味わう事が出来ている。


「それじゃあ、着替えてきます」

「はい」


洗濯カゴに脱いだ服を放り込みアイテムボックスから服を取り出して着替えた。

服はアイテムボックス内で汚れを落としていたが今はメイドさんが2人も居てわざわざ仕事を作ろうと思わなければ2人が暇を持て余してしまうので洗濯もわざわざして貰っている。


それに伴って服も大量に買い足したりした。

服に対して拘りが無いので2セットあれば完璧にローテーション出来ていた。

なので・・・毎日同じ服を着ていると思われていたそうだ。

おっさん達の様に親しい人間でさえ俺が同じ服を大量に持っているか毎日同じ服を着ているのかのどちらかだと思っていたそうだ。


2セットをローテーションで着替えていたが、どちらもほぼ同じデザインでほぼ同じ色味だとそう言われて初めて気が付いた。


部屋着に着替え、リビングに戻ると既に夕食の準備は整っていた。


「いただきまーす」


家に帰って着替えたら温かくて美味しいご飯の準備がされてるとか天国過ぎる。

2人を派遣してくれたナエジ様々だ。


「晩酌はなさいますか?」

「あー、明日早そうなんで今日は止めときます」

「畏まりました」


おっさんの朝は早い。

それこそ日の出と共に家に来る可能性すらある。

なので今日は早く寝て明日の朝に備えようと思う。


翌日、予想通りにおっさんは朝早くにやって来た。夜明けと共には大げさだったが余裕で早朝と言える時間帯に来た。


「昨日、帰ってから鉈でも打ったか?」

「打ってねぇよ。帰ったらもう夜だったし・・・まぁ、近い内に打とうとは思ってるけど」

「だろうな」

「なんだよ。だろうなって」

「不満そうに鉈見てたからな。どうせ自分が打った鉈だったらもっと楽に~とか思ってたんだろ?」

「うっせぇなぁ・・・で、今日は何するんだ?」

「昨日の木、出せ」

「おう」


山の中で見た時と比べて家の前で見るとデカく感じる。

家具屋で見た良い感じのソファが家に来るとバカデカくて途方に暮れる感じに近いものがある。


「まずはザックリと切る」

「ザックリて・・・」

「槍の長さの指定とかはあんのか?」

「あー、あるな」


穂先を含めて2.5メートル。

他の長さの槍も後々注文するがまずは2.5メートルを大量に納品して欲しいと記されていた。


「なら3メートルくらいでぶった切れ」

「そんな大きめに切るのか」

「一応、な。ほれ」


と、鋸を投げて寄越した。


「おわっ・・・おまっ、刃物を投げんなっ」

「すまんすまん。まずは根を落とすとして、ここだな」

「謝るならちゃんと謝れ。謝る気が無いなら最初から謝んな」

「分かった」

「・・・・・・」

「・・・なんだ?」

「謝れやっ」

「謝る気が無いんだからからしゃーねぇだろ。言われた通りにしてんのにうるせぇなぁ」

「くっ・・・そが・・・」


おっさんに口で勝てる気がしないので諦めて鋸で横たわっている木の根本の方を切り始めたが・・・切れ味は悪いし木が太すぎていつになったら切り終わるのか見当も付かない程だ・・・。


「んー、お、あった、これだこれ」

「なんだ?」

「昔拾った謎の剣で切る」

「剣?」

「そ」


古びた鋸と違いこの剣は添えるだけでスパッと斬れた。


「な、なんだ?」

「なんか、この剣ってさ?すんごい震えてて力を入れずに簡単に切れるんだよな」

「いや、意味が分からん・・・」

「持ってみるか?」

「だ、大丈夫なのか?」

「大丈夫、大丈夫」

「ふ、震えてねぇぞ?」

「柄はな。刀身だけ震えてて何故か柄にはその振動がいかない謎の剣だ。まぁ、良いから切ってみろよ」

「お、おう・・・」



おっさんが木に向かって振りかぶろうとして急いで止めたり、軽く添えただけで簡単に切れた事にビビって突き返されたりしたが・・・この剣のおかげで簡単に切り分ける事が出来た。


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