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226話 3on3

リンさんに呼ばれて母屋に戻ると掃き掃除だけでは無く拭き掃除もやってくれた様で家の中が輝いて見えた。


「おー、この差を考えると結構汚れてたんですね」


くすみ汚れが落ちて白はより白く黒はより黒くなった。


「いえ、元々かなり綺麗にされてた様でしたので」

「部屋の中が明るく見えますし」

「あ、それから。洗い物などが見当たらなかったのですが」

「あー、それは大丈夫です」


鍋やフライパンといった調理器具。皿やナイフにフォークといった食器やカトラリー。それに衣服や下着にタオルといった布製品は使い終わったらアイテムボックスに放り込む。

そうしたらアイテムボックス内で物と汚れを分離する。そして、汚れはそのまま廃棄すればお手軽に洗い物も洗濯も完了する。

なので我が家には洗濯カゴも無ければ洗い場を使う事も無かったりする。


「それはそうと、夕食なんですけど」

「はい。そろそろ準備なさいますか?」

「折角だから皆で食べに行きましょう」


2人がいつまでこっちに居るのかは分からないが歓迎会を兼ねてどこかに食べに行こうと思う。

ただ、飲み屋は色々知っているが純粋な食べ物屋はあまり知らないので行き当たりばったりになってしまう・・・。


「では、お母さ・・・母を呼んで参ります」

「いや、それだとシェリルさんが往復する事になっちゃうから」

「あ、そっか・・・あっ、そうですね」

「それと、ちょっと待ってて貰って良いですか?オススメの店を聞いて来ます」

「でしたら私が」

「大丈夫、大丈夫。さっと行って来るから」


と、女性が好きそう且つ歓迎会に向きそうなオススメの店をジョーさんに聞きに向かった。


「でしたら、ウチで如何ですか?」

「えっ」

「家庭料理にはなってしまいますが」

「いや、そんな・・・いきなり言ってもご迷惑じゃ・・・」


ジョーさんとマーシーさん。それからジャコ君の3人分しか作っていないはずだから。そこに更に大人3人分と言われてもいきなりは無理だと思う。


「大丈夫ですよ。そんな大した物はご用意出来ませんけど」

「良いんですか?」

「はい、是非。ご挨拶もしたいですし」

「じゃあ、お世話になります」

「はい」


と、マーシーさんからの許可も下りたので急いで家に戻りリンさんにシェリルさんを呼びに行って貰った。

リンさんがマーシーさんを迎えに行っている間に俺はお土産になる物は無いかとアイテムボックスの中をひっくり返す勢いで漁った。

とりあえずフーバスタンクで買った焼き菓子に前に作ったアイスクリーム。それと酒も土産として渡せば良い感じだろうか。

マーシーさんはおっさんが足元にも及ばない程の酒豪らしいからちょっと多い目に渡しておこう。


という訳で、お土産を渡して挨拶を済ませると早速リビングに案内された。

すると、大きなテーブルを埋め尽くす料理、料理、料理。


「この短時間にこんなに作ったんですか?」

「簡単な物ばっかりで申し訳無いですけど」

「いやいやいや」


確かに良く見ると煮込み料理の様な時間の掛かる料理は少ない。焼いて味付け、茹でて味付け、火を使わずに調理出来る。そんな料理が多かった。

という事は・・・本当にこの短時間で急いで作ってくれたという事だ。


「ミトさん。こちらに」

「あ、はい」


腰を下ろすと、俺とジョーさん。そして、ジョーさんの膝の上にジャコ君。マーシーさんとシェリルさんとリンさん。

3対3で見事に男女で分かれた。


「ジャコ、どれ食べたい?」

「おにく、おっきいの」

「これ?」

「やーや、おっきいのぉ」

「こっちか?こんな大きいの食べれるか?」

「たーべーれーるー」

「はいはい、これだな」


こんな親子のやり取りを見て和む・・・以上にめちゃくちゃ普通に喋っている事に衝撃を受けた。

イメージが召喚される前で止まっている。完全な赤子で止まっているだけに普通に1人で立つし歩くし走ったりも出来るし喋るしご飯だって離乳食とかじゃなく普通の物を普通に食べれている事に驚きがある。


帰ってからも何度か食事に招待されたがジャコ君はマーシーさんが面倒を見ていたり寝ていたりという事が多く、ここまでしっかりと間近で見たのは初めてだったりする。


「お腹が膨れてしばらくしたら寝ちゃうんで、先に食べさせちゃいますね」

「あー、はい」

「遠慮せずにどんどん召し上がって下さいね」

「はい、いただきます」


食べ始め、マーシーさん達の様子をチラッと見ると向こうは向こうで楽しそうに盛り上がっていた。

そして、しばらくすると食べる事に飽きたのか満腹になったのかは分からないがジャコ君がグズり出してマーシーさんの元へと放たれた。


「やっぱりママの方が良いんですかね?」

「そうですねぇ。育児を任せっきりなのも大きいでしょうね」

「あ、いや・・・」



軽口を叩いたつもりがマジレスが返って来た。

女性3人に囲まれてハーレム状態なのを見てつい口を付いて出てしまった所為で微妙に重い空気が漂っていた・・・。


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