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210話 リボ

やらかした・・・2日続けての二日酔い。

ポーションを呷りながら階段を下りてトイレ等を済ませると来客があった。


どこかで見た顔な気がするが思い出せない。


「久しぶりだな。住心地はどうだ?」

「あ、親方?」


この家を建ててくれた親方だ。


「鍛冶場がどうのって言われたんだがどうすりゃ良い?」


昨日の今日でジョーさんが早速手配してくれたようだ。


「所用で家をしばらく空けてたんですけど」

「ふむ」

「空けてる間、人に貸してたんですよ」

「まぁ、遊ばせてるのももったいないからな」

「そしたら、鍛冶場が傷んでて・・・」

「見せてみろ」


鍛冶場に向かい中へと入る。


「カビ臭ぇな」

「ですよね・・・」

「炉には火入れんなよ?」

「分かってますよ」

「一通り掃除して試しに火入れしてどうかって所だが」

「大丈夫そうですか?」

「分からん。たぶん、大丈夫だろうが」

「ダメだった場合ってどうなります?」

「ぶっ潰して建て直しだな」

「えっ」

「炉次第だ炉次第。鍛冶場なんて炉が主役で後はオマケだからな」

「まぁ、確かに・・・」


明日、別の職人さんが来て炉のチェックをしてくれるそうだ。


ちなみに、ダメでも潰さずに残すつもりだ。

炉がダメになっていたら別で鍛冶場を建てる。そして、ここは研ぎとかの作業スペースにする。


そうなると中々に大事だし、エレノアの借金地獄が本当始まるかもしれない。


打ち合わせが終わるのを見計らったかの様に親方が帰った直後にジョーさんがやって来た。


「おはようございます」

「もう手配して貰ったみたいで」

「怒りっていうのは長続きしませんからね」

「??」

「多少なりとも怒りのある内にガッポリ貰っちゃいましょう」


エレノアか・・・。


「それはそうと、これからお時間ありますか?」

「え?はい、何も予定は無いですね」

「でしたら家に来て頂けませんか?」

「はい、良いですよ」

「妻がミトさんにと料理を大量に作っているので」

「えっ」

「また、今回の様な事があった時の為にアイテムボックスに入れておけば。と」

「あー、ありがたいです。次は無いと思いますけど・・・」


思うというか、無いと願いたい。


それから、マーシーさんお手製の料理を大量に貰いアイテムボックスが潤った。

地味な料理で申し訳無いと言われたが、こういう料理が1番嬉しい。

豚汁とか豆腐の味噌汁とか、里芋の煮っころがしとか。全体的に茶色で女子的には映えない料理判定なのかもしれないけど料理なんて茶色ければ茶色いほど美味しいんだから。


これもおかえりなさい会の延長だからお代は要らないと言われたが流石にこの量を貰って何もしないのは気が引けるので粘りに粘ってお代を引き落として支払う事になった。


それから、意外とショックだったので厩舎に顔を出したが2頭とも全然俺に反応しない。

1頭目のお前は2年以上会ってないし、その前もずっとジョーさんに任せっきりだったから仕方無いにしても・・・2頭目のお前はここ2年ずっと一緒に旅してたのにもうちょっとこう・・・情とか無いのか・・・?

まぁ、2頭共に名前すら付けてない俺が情なんてどの口が言うんだ?って話ではあるが・・・。


アイテムボックスから果物を出すと2頭共こちらを向きブルルルと鳴き出した・・・あまりにもゲンキン過ぎる。

リンゴやオレンジをいくつか食べさせて餌付けに成功したかどうかは分からないが上機嫌そうなので満足して家へと帰った。


翌日、朝から職人さんが来て炉の内部や煙突の中も潜って点検をしてくれた結果・・・。


「炉の方がちょっと怪しいっすね」

「壊れてますか?」

「火入れしてみないと分からないっすけど。たぶん、割れるんじゃないっすかね」

「マジかー」

「マジっすマジっす」

「じゃあ、建て直しですよね?」

「えっと・・・修理の方が安いっすけど良いんすか?」

「修理でも大丈夫なんですか?」

「修理のが早いし安いすけど。ジョーさんがいくら掛かっても良いっていうかボッタクれって言ってたんすよね」

「あー・・・どのくらい違います?あ、金額は良いです。期間だと」


金額は聞くのが怖い。まるっとエレノアに請求が行くんだし・・・。


「修理だけなら1ヶ月弱ってトコっすかね。んで、1から同じ建物建てるなら2-3ヶ月くらいかな?」


思ってたよりは差が小さい。


「修理っても炉を1から作るんで逆に手間掛かるんすよね」

「あー、建物が邪魔ですよね」

「そうなんすよ」

「だったら建てて貰おうかな」

「っす」

「場所はここの隣で」

「それはまた別のヤツ越させるんで、そっちにお願いします」



そうして、鍛冶場2号店の建設が決まった。

そして、恐らくエレノアの借金地獄も確定だ。


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