表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
187/240

187話 パンケーキ食べたい

おっさんに言われるがままフーバスタンク行きが決定し。明日、挨拶回りや必要な物の買い出しにでも行くかと思いベッドに入った。


「はずだったんだよ」

「んー?」

「んー?じゃねぇよ」


今日は挨拶回りと買い出しに行くつもりだった。

なのに、何故かまだ薄暗い中おっさんと2人でフーバスタンクに向かう馬車に揺られている。


「善は急げって言うだろ?」


そう。

このおっさんは、まだ真っ暗な内から馬を連れて家に来やがったのだ。


「それに、アイテムボックスがあるんだから必要な物は全部あんだろ」

「それはそうだけど・・・ってか」

「ん?」

「なんで、おっさんまでフーバスタンクに行くんだよ」

「そりゃ、お前が薄情だ何だって罵ったからだよ」

「罵っては無いだろ」

「まぁ、良い機会だしな?最期に顔でも見とくのも悪く無ぇって思っただけだ」

「最期て。縁起でもない」

「それにな?そろそろ2人目の孫も欲しいだろ?」

「あー、なるほど・・・」


ジャコ君も大きくなってきたし、夫婦仲も良いんだから2人目が出来ても全然おかしくはない。


「ってか、分かったぞ?」

「んー?」

「マーシーさんがパンばっか作るから逃げたんだろ?」

「!?」

「図星じゃねぇか」

「いやな・・・?普通のパンならまだしも」

「ん?おう」

「あの甘いパンケーキっつーのか?あれが主食でおかずが煮物とかだぞ?」

「それは・・・確かに辛いかも・・・」

「ほうれん草のおひたしとパンケーキをどうやって一緒に食えっつーんだよ」

「それは・・・まぁ、うん・・・すまん・・・」


まぁ、逃げた事には変わりないな。

帰ったらジョーさんには謝らないとだ・・・。


「でも、おっさんが俺にマーシーさんにお菓子食べさせろって言ってきたんだぞ?」

「だから、責めては無いだろ」

「まぁ、そうか・・・でも、2人には何て言って出て来たんだ?」

「んー?まぁ、適当に?」

「お前・・・何も言わずに出て来たのか?」

「一応、置き手紙はしてきた」

「おい、戻るか?今から引き返しても良いんだぞ?」

「戻っても俺は行くぞ?」

「はぁ~・・・で?置き手紙には何て?」

「ん?お前をフーバスタンクに連れて行かないといけなくなった。って」

「俺の所為かよっ」


とは言え、ジョーさんならこのおっさんが勝手に言ってるだけだと察するはず。

その事はおっさんも理解しているだろうから・・・よっぽどマーシーさんのご飯が辛かったのか。


それに、このおっさんはこんなんだけど仕事に対しては異様に真面目だから。田んぼを放ったらかしてでも逃げたかったってのは本当によっぽどだったんだろう。


「おっさんってフーバスタンクは馴染みなのか?」

「若い頃はちょこちょこ行ったりもしたが今のフーバスタンクは全く知らんな」

「もしかして鍛冶師に弟子入りしたのってフーバスタンクで?」


それで、フーバスタンクの鍛冶師にツテがあるのか?


「いや?俺が鍛冶をやってたのはオーパスポーカスでだ」

「だったら、何しに行ってたんだ?」

「お前は・・・勘が良いのか悪いのか・・・」

「何だよ」

「まぁ、話さなきゃならん事だからな」

「うん?」

「フーバスタンクには付き合ってた女が居てな」

「ほう。ちょっとした遠距離恋愛だな」

「んで、ガキも居る」

「えっ・・・」

「ジョーよりも2つ下だな」

「おまっ、若い頃ってそこまで若い頃じゃないじゃねぇか」

「今よりは若い頃だよ」


10代の頃かと思ったら・・・ってか、ジョーさんより年下の子供!?

再婚?不倫?もしかして、それが原因で離婚してるのか?


「おっさんの子供なんだよな?」

「当たり前だろ」

「そうか」

「まぁ、若気の至りってヤツだ」


あんまり学習してなさそうな所が怖いけどな。


「まぁ、なんつーか・・・その絡みで鍛冶師の組合にはツテがある」

「そうか」


あんまり突っ込んで聞きたくないな。


そう思っていたがフーバスタンクまでの道のりは長く、どうしても話題は限られてくるので・・・ガッツリ事情通になってしまった。


要約すると。

結婚前に二股をしていて奥さんがジョーさんを身籠った事で結婚したが、向こうの彼女とも切れておらず関係は続いた結果、向こうにも子供が出来てしまった。

フーバスタンクとオーパスポーカスで妻子を持つ二重生活を続けていたが破綻して向こうの・・・フーバスタンクの方の奥さんとは別れる事になったそうだ。

別れてからも子供の事もあるので養育費を渡しに定期的にフーバスタンクに行っていたが向こうの奥さんの再婚を機にそれも無くなり、子供とも中々会えなくなったそうだ。


そして、その再婚相手こそがおっさんのツレで鍛冶師をやっている人らしい。



複雑過ぎんだろぉ!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ