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130話 ベトナム

翌日、朝食を取ってからまた色々と回ってみた。


醤油屋の前を通ると昨日の店員さんと目が合った。


「お?昨日の」

「あ、どうも」

「もうちょいで配達に行かせるつもりだったが取りに来たか?」

「いや、たまたま通りかかっただけです」

「じゃあ、予定通り昼に配達で良いんだな?」

「はい」

「今日も見てくか?」

「何かあるんですか?」

「醤油がある」

「でしょうね」

「まぁ、昨日見たのと同じだ」

「だったら今日は止めときます」

「そうか、またよろしくな」

「はーい」


あれだけの量を買ったから次は当分先になるとは思うが・・・。


それから色々見て回ったが選ぶルートが同じなのか粗方見てしまったのか気になる店は無かった。


「いらっしゃ・・・いませ・・・」


お菓子屋さんに入ると明らかに警戒されている。


「お召し上がり頂けましたか?」

「お土産で人にはあげました」

「そうですか・・・」


会話終了。


「昨日買わせて貰ったの以外でオススメってありますか?」

「えっと・・・こちらはいかがですか?」

「これは?」

「フロランタンです」

「じゃ、それを10箱くらい」

「はいっ」


クッキーとかよりだいぶ高くてちょっとびっくりした。

小さいというか薄っぺらくて量は少ないのにとか思ってしまうがそういうのでは無いんだろう。


そして、昨日の金払いをみて高いのを売りつけてやろうという事では無いと思う。

無いと信じたい・・・。


醤油屋、菓子屋と来て次は服屋。

には近寄らずに遠回りしてマッサージ屋に来てみた。


「今から出来ますか?」

「はい、直ぐに施術出来ますよ」


と、少し露出の多いセクシーなお姉さんが対応してくれた。


「本日はどこを重点的に等の指定はありますか?」

「んー、これってのは無いんで全身を万遍なくって感じで」

「はい」

「あ、それで、比較的足をやって貰って良いですか?」

「はい、分かりました」


こちらに。と案内された先にはゆったりと座れそうな1人用のソファがあり、それに座るよう促され。


「倒しますねー」

「え?」


と、いきなり背もたれを倒された。


「身体の力を抜いてリラックスして下さいねー」

「はーい」


まずは手のマッサージ。続いて前腕上腕と続き。


「靴脱がせますねー」


返事を待たずに靴も靴下も脱がされた。


「お拭きしますねー」


と、温かい濡れタオルで足を拭いてくれた。


ああああああああああ・・・気持ち良い・・・。


それから足裏のマッサージからふくらはぎ。そして、ふとももと続き際どい所までいった所で足は終了した。


「次はこれを履いてこちらにどうぞ」

「はーい」


用意されていたサンダルを履いて着いて行く。


「ではこちらにうつ伏せに」

「はい」


施術用ベッドにうつ伏せになると・・・。


「失礼しまーす」


ん?

腰に柔らかくてずっしりと重みが・・・。そして、背中を指圧されている。

って事は、腰の上に座ってるのかっ。おしりがっ!


背中全体をゆるーく指圧され、肩叩きの要領で叩かれ、揉まれ、さすられ・・・。


「よっ・・・失礼しまーす」


ふっ、踏まれているっ・・・。


気持ち・・・良いといえば良いか?

強揉みの普通のマッサージと変わらない気もするが・・・これはこれで何か目覚めそうな気がしないでもない。


「伸ばしていきますねー」


タイ古式マッサージみたいに色々と伸ばされていく。


「うっ・・・」

「力抜いて下さいねー」

「は・・・い・・・んぐっ・・・」


今度は色々と恥ずかしい格好をさせられて・・・これはこれで何か目覚めそうな気がしないでもない。


「はーい。これでおしまいでーす」

「はい、ありがとうございました」

「あと、洗髪はどうしますか?」

「髪ですか?んー、お願いします」

「はーい」


また別の席に移動して頭を洗われる。

美容院で洗って貰うのと同じだが何かちょっと違う。


なんだろうな?肩に柔らかくて質量のあるモノが頻繁にムニッと当たるサービスが素晴らしい。


「はーい、お疲れ様でしたー」


と、マッサージ終了。

いやぁ、身も心も癒やされて最高の施術だった。


ただ、相応なのか?夜の大人のお店と変わらない金額を請求されたんだけど・・・?


「ありがとうございましたー」

「はーい」

「また来て下さいねー」

「また来ます。絶対にっ」

「はーい」


うん。でも、また来よう。


でも・・・生殺しで違う所が元気になってしまったから、ここに来たら夜のお店もセットになってしまうな。



そして、昼間なのに夜のお店で遊び人から賢者に転職をして思った。

シェリルさんは何を思ってあのマッサージ屋を勧めた・・・?


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