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教唆

作者: 穂夏

君はいつも私の背中を押してくれる。

髪をロングから思い切ってショートにした時も。

部活を決め損ねていた時も。

母に志望校を反対された時も。

親に内緒でピアスを開けた時も。

君は私の背中を押してくれた。

自分の意見を言うのが苦手だった私に自分の人生だから好きにしたらいいと言ってくれた。

私がひとりで不安な時は一緒になって考えてくれた。

「ひとりじゃないよ。ひとりにしないよ。」そう言ってくれた。

私は君のことが大好き。

君がある日「死に方も生き方のうち」と言った。

君は私の背中を押してくれる。

私は咄嗟に君の手を掴んだ。私のサンダルと君の被っていたベレー帽が宙を舞った。


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― 新着の感想 ―
[一言] 最後まで読んで、タイトルをもう一度見て、そういうこと……!と戦慄。 好きだからこそ、相手を想えばこそ、なのでしょうか。 多くを書かずとも、何が起きたのかを描写するテクニックが見事だと思いまし…
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