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子供が出来ないからと言って義父母に離婚しろと言われた真相

作者: 瀬崎遊

「離婚していただきたいのです・・・」

 妻がいきなり言い出した言葉に、持っていたフォークを取り落とした。


「えっと・・・どうして?って聞いてもいいのかな?」

「はい。結婚して三年、子供が出来ないことがはっきりしましたので、お義父様とお義母様に離婚するようにと言われました」


 ハラハラと涙をこぼすアステナに私のほうが驚いた。

 アステナは学園に通い続ける費用が捻出できなくなったために我が家に嫁いできた子爵家の娘だ。

 十八歳の卒業までは子供を作らないように気をつけていた。それはもう、私が閨に入る前に薬を飲むレベルで。


 それからも、まだ二人の時間を楽しみたかったので、子供が出来ないように気をつけていた。勿論私が薬を飲むレベルで!!


 なので、今まで一度も子作りを目的とした夜の営みはしたことがないのだ!!!


 だって、可愛いんだよ?!

 初夜の時なんて、震えて「優しくしてくださいませ」なんて言われて、理性を飛ばさない男なんている?


 私、その場で理性飛ばしそうになったけど、まだ十六歳の女の子に無体な真似はできようがない!!

 それはもう、優しく、丁寧に、痛みを与えないように閨ごとが好きになるように、気持ちよく、させて何度もイかせつつ楽しんで、初夜を終えたんだ!!


 どれだけ気を使って、大事に大事にしてきたと思ってるんだ?あの馬鹿親ども!!


「アステナ、ごめん。今まで伝えていなかったけど、アステナが学校を卒業することが大事だと思っていたから、子供が出来ないように、私が薬を飲んでいたんだ」


「えっ?」


「ちゃんと、話しておくべきだった。すべて私の責任だ」

「そんな、私の学業を優先してくださったということなのですよね?旦那様は何も悪くありません!!!」


「いや、それだけじゃないんだ。学園を卒業してからも、二人の時間をまだ楽しみたいと思った私が、子供を作らないように細心の注意を払っていたんだ・・・。これも、きちんとアステナに話すべきことだった。私はアステナが大好きで、愛しているんだ。だからまだ子供にアステナを取られるのがいやで、子作りという意味では交わってはいなかったんだ・・・」


「そう、だったのですか・・・」

「私が、両親もアステナが学業優先だと考えてくれているとばかり思っていて、話さなかった私が悪い。本当にごめん。許してもらえるか?」


「私、旦那様と離婚しなくてもいいんですか?」

「万が一、一生子供が出来なくても、アステナと離婚などしたりしないよ!!私はアステナを世界で一番愛しているんだ」


 その日の夜はいつもよりも盛り上がったのは言うまでもない。



 俺は翌日、両親の元へ行き今まで子供が出来ないように薬を飲んでいたことを話して聞かせた。

「平均より少し小柄なアステナに妊娠させるような恐ろしいことは出来ません!!アステナに離婚を言い渡すなんて酷いことを言ったこと、謝ってくださいね!!」


「本当に知らなかったから・・・」

 と父がうだうだ言っていたけど「それからもし、妊娠しなくてもアステナと離婚する気はありません!!いや、まだ当分はアステナを子供に取られるわけには行きませんから、子供はまだ作りませんからね!!」


「だが、跡取りは作ってもらわねば・・・」

「父上と母上もまだ四十を超えて間もないんですから、自分たちで子作りされてはいかがですか?アステナに万が一子供が出来なかったら、その子を跡取りとして育てますよ!!」


 両親が真っ赤になって、モジモジしていても可愛くはない。

 私は今日一日の仕事を早々に終えて、アステナと遊ばなければならないんだ!


「とにかく、私は忙しいので、アステナの事でグチグチ言わないでください!!何かあれば、私に言ってください!」


「わ、解ったよ。済まない・・・」


 

 私はアステナが二十二歳になるまでは子作りしない!

 それまでは夫婦で色々楽しむんだ。

 旅行に行ったり、買い物したり、二人の間でしか楽しめないことをたっぷり堪能するんだ。



 笑えることに、本当に両親が頑張ったようで、妹が一人できた。

 男の子なら、もうしばらくアステナと二人で楽しめたのにとがっかりした。


 アステナが二十二歳になり、そろそろ子供が欲しいと言い出したので、仕方なく私は薬を飲むのを止めることにした。

 たった一ヶ月で、月のものが来なくなり、妊娠したとの診断がでた。


 私がどれほどショックを受けたことか。

 救いは産まれてきたのが女の子で、アステナにそっくりの子だったことだ。


 夜が解禁になり、今度は少し間を空けようと考えているとアステナに「男の子が出来るまでは薬を飲むのは止めてください」と言われてしまって、また一ヶ月で妊娠。


 私そっくりな男の子だった。

 可愛げも何もない。

 私がアステナに触れると、泣き出して、いい雰囲気を作り出したら、ケタケタと笑って、アステナの意識を全て持っていく。


 夜も、さぁ!!と私がいきり立つと、坊ちゃまが眠ってくれませんと、乳母が呼びに来る。

 とことん私の邪魔をする気だな!と気がついてからは、私は昼間の時間の空いている時に、執務室や、応接室でアステナを楽しんだら、また一ヶ月で三人目が出来た。

 

 両親にも三人目が出来た。

 ちょっと、引いたのは私の心の中で思っただけだ。

 両親にはおめでとうと笑顔で伝えた。

 両親の子供達が成人する時には、両親は六十八歳か・・・と空を仰いだのは、いい天気だったからに違いない。


 私の子供と両親の子供の婚姻相手を探さなければならないな、と気が早いが、溜息がでた。


 そろそろ私は薬を飲んでもいいような気がするんだが、アステナはまだ子が欲しいらしい。


 私がアステナと楽しめるようになるには、子供達が成人しなければならないのか?

 そうしみじみと思う今日このごろである。

すいません。

何のひねりもなく、妻が好き過ぎる夫の話でした。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 悪い方に見ると妻が子供沢山欲しがるのは冒頭の 義両親に離婚迫られた経緯で大分精神蝕まれたのかもね。 無意識に子供を産まなきゃって脅迫概念に駆られてる気もする。
[一言] 親も頑張ったな…骨粗鬆症大丈夫かしらん。 たて続けに子供が出来ると大変だから少し間開けようね〜! ラブラブで良きですね!
[一言] 当たりが良すぎて良いんだか悪いんだかw
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