表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

熱があってもなくても

作者: 鰯田鰹節
掲載日:2022/05/02



 私は、いつだったか、自分でも気づかないうちに、「千円札」を自宅のゴミ箱にポイした。今度は、駅ビルのゴミ箱に「五千円札」をポイしたー。


 私は、体が弱いねんなので、たびたび、「嘘でしょ?」というような病気になる。

 過去一びっくりしたのは、百日咳だ。検査結果は即日わかり、出勤停止を食らった。

 完治してからも、咳だけは、本当に百日くらい残った。約三ヶ月の間、私のデスクには拡声器が置かれた。

「アナタは〜完全に〜ホウイされている〜。」

の時に使う、アレである。

 アレがないと、隣の席の人とも会話困難だった。生まれたての小鳥くらいにしか、声が出なかったのだ。普通に話そうとすると、咳が止まらなかった。

 よって、職場の人々の善意により、防災訓練用拡声器が私に進呈されたのだ。

「他者との会話に、拡声器を使ったことはありますか?」

私は、イエス!!!!!…である。


 最近なったのは、胸膜炎だ。肺の周りに水が溜まるやつだ。左の胸?が、チクチク痛かった。じきに、笑うのも痛くなった。そして、咳。私は、近所のクリニックへと向かった。

 「おハゲから、ワンちゃん猫ちゃんの咬み傷まで!」

謎の謳い文句の呼吸器内科だった。

 外科なの?内科なの?守備範囲、広すぎん?ブラックジャックなんか…?若干、不信感があったが、受診するしかなかった。

 レントゲンで一発で判明した。

「あー。胸膜炎ですね。」

ブラックジャックの的確な診断と投薬により、私は、すぐに復活した。


 しかし、治ったとたんに、再発した。しかも、急性リンパ節炎も併発。現在、お熱が37度〜38度を行ったり来たりである。

 PCR検査は、陰性だった。というか、私の右首に小さめのこぶしくらいのしこりが出来ていて、それがめっちゃ痛い。こんだけ腫れてれば、そりゃ、熱も出るだろう。

 いま、私は、医学の進歩に感動している。私は、リンパ節炎をなんとかするために、炎症を抑えるお薬を飲むことになった。飲むと確かに、こぶし大だったしこりが、日に日に小さくなっているのだ。

 (これ、なんで、リンパ節の炎症部分だけ小さくなるんだろう。)

素朴に、そう思う。

 例えばだが、なんで、脳みそ小さくなったりしないんだろう。お薬ってすごい。ちゃんと、悪いところに効くんだもの。開発してくれた人たちに、ありがとうって言いたい。


 ただ、おととい、友だちという名前のヘルパーと駅ビルにごはんを買いに行って、お会計した。気がついたら、持っていたおつりの五千円札が消えていた。かわりに、捨てたはずのレシートが手の中にあった。

 (??????)

ゴミ箱を見たら、私の五千円札が、中にいた。わ〜お。取り出した。あ、キレイだ。よかったー。

 そして、サービスカウンターに行って、駐車券と五千円札を出した。

「お客様。あの、お金ではなく、商品購入のレシートは…?」

…さっき、捨てた!(笑)五千円札拾う時に、代わりにゴミ箱にインした!(笑)

 『私は、熱があってもなくてもお札をゴミ箱にポイする。』

これが、今回私が学んだことである。

 私の脳みそは、もとからちっちゃいのかもわからん。


誤字脱字報告、ご親切にありがとうございます。

修正いたしました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  笑える哀しさが、染み入る作品でした。  間合いとか、悲愴感とかが絶妙で、主人公がとても愛おしいと感じてしまいます。  思わず頑張れ❗  って言いたくなる、哀しくも笑えるぼやき。  この微妙…
[一言] 百日咳! 子供の予防接種に必ずあるやつです。 現代は治るんだからすごいなぁ……。
[一言] お金をゴミ箱に、という例が多いのなら、そのシチュエーションは警戒することがいいかもしれませんね 無意識や流れで行動するとやりがち 私のやらかしですが、私は視力が非常に悪く、朝起きた時から寝…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ