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試験に向けて

久々の更新です。よろしくお願いします!

翌日から私は第1王子の婚約者の試験に合格するために、できる限りのことをした。


幸いなことに、ゲームで第2王子との婚約が決まるのは私が12の時だったはずだからまだ大丈夫だ。


試験は前半と後半に分けられていて、筆記試験と実技試験がある。


筆記試験は第1王子の婚約者として、そして国の妃として相応しいかを見定めるために行われる。この国の常識や、情勢などは転生前にゲームをやりこんでいたから問題ないだろう。ただ、情勢は日々変化するので新しい情報を逐一で取り入れなければいけないし、常識も変化している可能性があるので家庭教師をつけてもらおうかな。


実技試験はテーブルマナーとダンスの試験だ。どちらもこの世界では必須な項目だ。テーブルマナーはだいたい把握している

が。


(問題はダンスだ…)


そう。ゲームで試験に落ちた理由はダンスが壊滅的だったからだ。


(ダンスなんて元女子高校生だった私には全然分からないし…でもバットエンドを回避するためにはこの方法しかない!)


「お嬢様、おはようございます。お身体の具合はどうですか?」


1人で奮起していると、メイドが私の身支度のために部屋に入ってきた。そういえば、このメイドはゲームに出てきてなかったから名前を知らない。


「おはよう。ごめんなさい、少し混乱していて…あなたの名前は?」


「私の名前はアメリーですわお嬢様。思い出してくださいました?」


少し悲しそうな顔でこちらをじっと見つめてくる。こっちまで悲しくなってきてしまった。初めましてだが今にも泣きそうな顔をしているのでとりあえず軽く宥めておいた。


「ねぇアメリー。お母様とお父様に相談があるのだけれど、会うことは出来そうかしら?」


「ええっと、カロル様はお茶会に出かけておられます。クレマン様は確か会議で不在だったはずです。恐らく夕刻には帰宅なされますよ」


あ、そういえばお母様とお父様の名前も知らなかったな。教えてくれてありがとうアメリーと心の中で感謝した。


「何かあったのですか?」


「実は、第1王子の婚約者の試験を受けようと思って、」


「えっ!?カルム様の婚約者の試験を受けるんですか!?カルム様といえば、病弱でずっと引き篭っているお方ですよね?あまり外出なされないせいか誰も見た事がないとまで噂されている謎の王子に嫁ぐおつもりですか!?」

(第1王子の名前は…カルム様ね)


すごい剣幕で迫ってくるアメリーに気圧されながらも「えぇ、そうよ」と肯定する。

私の返事を聞いて「えぇっ、でも、うーん」と唸っていたが最終的には


「…お嬢様がそうしたいのであれば私は反対しません!私、アメリーも尽力を尽くします!」


と応援してくれた。周りの人が味方に付いてくれるのはとてもありがたいことだ。


夕食の時にお母様とお父様にこのことを話したら「ラールが望むことなら」と即OKしてくれた。私は本当に良い両親の元に生まれてきたと思う。お母様とお父様には感謝しかなかった。

更に家庭教師も付けて欲しいとお願いしたら、テーブルマナーとダンスの先生をつけてもらえることになった。常識や情勢のことはお父様が教えてくれるらしい。


私は恵まれた環境に感謝しながら絶対に合格するともう一度気合いを入れ直した。

謎にカルム様とはどんな人なのか!お楽しみに!()


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